} 【関戸のFFP日誌 vol.1】DAY1「学びの場を作る」 – 東京大学ファカルティ・ディベロップメント | 東大FD | TODAI FD.COM | 東京大学

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2018年11月05日

【関戸のFFP日誌 vol.1】DAY1「学びの場を作る」

「場づくり(仲間を知る&1分間研究紹介)・高等教育を知る」
・目的・目標の提示
・アイスブレイク(他己紹介)
・1分間研究紹介(受講者によるワークとフィードバック)
・高等教育の現状
・振り返り

授業前の受講者たちは、教室に知り合いが殆どいなくて、皆の前で自分の研究を1分間で紹介するという課題が出されていたこともあり、緊張し張り詰めた雰囲気でお互いに余り会話もなく座っていました。
「これでグループワークは上手く回るのかな?」と不安に思いましたが、授業が始まって20分ほどした頃のアイスブレイクでは空気が一気に和やかになり、その後の1分間研究紹介は、お互いの研究紹介を楽しそうに聴き真剣にグループで議論しながらフィードバックをし、授業が終わる頃には、受講者たちもお互いにすっかり打ち解けていました。

冒頭に講師が、この回の目的を「ともに学ぶ仲間を知ることにより、受講の意図を明確に持つ」、目標を「仲間の名前を5人以上覚える」と「仲間」というキーワードを繰り返したことでお互いを仲間だと思って学び会えたのだと思います。授業デザインも、授業冒頭は受講者が答えやすいクローズ質問(「はい」「いいえ」など答えが決まっている質問)で参加を促し、徐々にアイスブレイクの他己紹介、少し複雑なグループでのフィードバックに繋げるというように、簡単な活動から徐々に複雑な活動にスムーズに繋がるように丁寧に設計されていて効果的でした。

今回のメイントピックである1分間研究紹介は、実際の授業で「先生が自分の研究の価値や面白さを伝えることで、学生からの信頼を獲得する」ことに繋がります。プレゼンへのフィードバックを、講師と他の受講者から受け、課題として動画撮影した自分の発表を見直し振り返り学ぶという、なかなか得られないリッチなプレゼンのトレーニングです。講師から全体への「ニュースキャスターのように完璧に話しても、研究の面白さは伝えられない」というフィードバックに、授業では上手く話すことより自分の人間性を出しながら安心して学べる場を作ることが大切だなと気づかされました。

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