開催報告「英語で教えるスキルを磨くワークショップ」
実施日:2018年6月18日(月)・6月19日(火)
東京大学大学総合教育研究センターのプロジェクト「Professio
nal and Global Educators’ Community(PAGE)」では、「英語で教えるスキルを磨くワークショップ」と題したワークショップを開催しました。
近年、グローバル化する大学教育の現場で「教授言語としての英語」=EMI(English Medium Instruction)の重要性が高まっています。PAGEでは、そのような要求を受けて、英語で授業を行うときに役立つ英語表現と教授方法を学べるワークショップを企画しました。
ワークショップは東京大学本郷キャンパス薬学教育研究棟で開かれ、東京大学の大学院生と若手教員を合わせた11名の方々にご来場頂きました。参加者の所属は、人文社会系研究科、法学政治学研究科、教育学研究科、医学系研究科、工学系研究科、理学研究科など、多様な分野にわたりました。
最初に参加者は2−3名のグループに分かれて、英語で5分間の模擬授業を行い、講師と参加者から授業に関するフィードバックを受けました。授業のテーマは「分子生物学(molecular biology)」、「生命科学(life science)」、「教育政策(education policy)」、「ユダヤ史(Jewish history)」など様々でした。
その後、参加者は教授法(インストラクショナルデザイン)に関するレクチャーを受けました。英語で授業を行う場合には、英語の語学力だけでなく、魅力のある授業を効果的・効率的に設計する教授法が重要であると説明されました。そのための授業づくりのポイントとして、「学習目標の明確化」「授業の構造化」「学習者の動機づけ」の3点が強調されました。続いて、参加者はオンライン学習コンテンツ“English Academia”とハンドアウトを用いて、英語で授業をするのに役立つ英語表現とティップスを学びました。
最後に、模擬授業の発表方法を改善する個人ワークの時間を経て、
二度目の模擬授業を行いました。参加者の皆さんは、前の時間で学んだ英語表現や教授法をそれぞれ取り入れて、自分の授業をブラッシュアップしている様子でした。
ワークショップ終了後のアンケートでは、参加者から次のような感想が寄せられました。「とっても参考になりました。Aセメスターの授業で早速とり入れます」、「1回目のmini lecture[模擬授業]→evaluation→[教授法に関する]授業→2回目のmini lectureという流れがあったので、自分の進歩や、具体的なlectureの改善法が分かりやすかった」、「スタッフの方が優しく丁寧にコメント、
フィードバックを下さったのでとてもよく学ぶことができました」。
今後もPAGEでは、英語でのアカデミックコミュニケーションスキルの向上を目指して、継続的にワークショップを行っていく予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
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