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第4回ファカルティ・ランチョン開催のお知らせ

東京大学フューチャーファカルティプログラムでは、第4回ファカルティ・ランチョンを開催いたします。

テーマは「TAについて」です。「東大におけるTA制度」「TAに何ができるのか」「TAをどう活用するか」などをテーマに、情報提供やディスカッションを行いたいと考えています。
対象は、東京大学の教職員および東大FFPの受講者です。「大学で教える」ことにご関心のあるみなさまの、幅広いご参加をお待ちしています。

参加をご希望の方は、次のフォームから登録をお願いします。
https://goo.gl/forms/9FWZ0hsTT5gIXHTY2

以下、開催概要です。
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・開催日時
2017年12月13日(水), 12:10~13:00

・会場
第二本部棟 3階308 センター長室
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/home/access/

・対象
東京大学の2017年度新入教職員
東京大学フューチャーファカルティプログラム受講者
その他東京大学の教職員

・定員
約15名(定員に達し次第締め切ります。)

・持ち物
ランチ・飲み物を必ずご持参ください。

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・主催
東京大学 大学総合教育研究センター 東京大学フューチャーファカルティプログラム
お問い合わせ https://dev2.utokyofd.com/contact/

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開催「グローバルFD主催ワークショップ」

東京大学駒場のグローバルFD部門主催で、下記ワークショップが開催されます。

ご関心のある方は、詳細をご確認の上ご参加ください。

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Being an academic: What am I doing this for again?

Professor James Arvanitakis has been awarded the Australian Prime Minister’s Australian University Teacher of the Year. He gained this prestigious recognition, through an impressive track record of implementing innovative and alternative teaching methods. His tutorials integrate open phone lines allowing students to text-in questions as well as flash mob dances to explain chaos theory.

In this workshop James, will discuss the need to innovate teaching, enhancing the quality of learning and teaching in Higher Education and how we can find the nexus between research, community engagement and teaching.

Date: Tuesday, Nov 22 2017, 17:00-18:30

Place: KIBER 314 Komaba Campus The University of Tokyo

Eligibility: All faculty, staff and students welcome!

Language: English

Admission: Free

Registration: Encouraged http://www.globalkomaba.c.u-tokyo.ac.jp/cypochi/form/sp/gkomaba000234.html but walk-in also welcome!

Inquiries: GFD committee gfd-tokyo@adm.c.u-tokyo.ac.jp

Event URL: http://www.gfd.c.u-tokyo.ac.jp/event/20171122-00001155.html

Prof. James Arvanitakis Workshop Poster

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東大FFP第10期 DAY4 評価

11月9日、10日は東大FFP第10期の4回目でした。今回のテーマは評価です。

今回の主たるトピックは下記のとおりです。

・評価の意義
・評価の方法・対象
・形成評価と総括的評価
・評価の信頼性・妥当性・効率性
・評価後の対応
・ルーブリック

今回「形成的評価」と「総括的評価」をこちらから説明せずに手元資料を理解して手元資料のグラフを互いに説明する、というワークと質疑応答、という形に変えてみました。最後に、全体でお一人に説明してもらうことで、知識の保証をしますが、やはり適切な資料を渡して「自分で理解して説明し合う」方が良いように思います。

東大FFPでは毎期この評価の回で、そのルーブリック作成演習を行います。ルーブリックは「知ってる」と「作れる」は全く別者です。実際に作成経験をすることで,ルーブリックの価値や限界をじぶんごととして考えてもらうことを大切にしています。

ルーブリックはゼロから作るのはとても大変です.これを軽減する一つの方法として,類似した目的のルーブリックをお手本としてそれを自分のものにカスタマイズするという方法が有効です。例えば、下記のようなサイトがあります。

AAC&U VALUE Rubric(英語)
アメリカの大学協会がvalue rubricというものを公開しています.これは,いわば多様な課題に用意されたルーブリックの雛形で、「これを利用してカスタマイズして使ってね」というものです。shopping cart経由になりますが無料でダウンロードできます。

また、ルーブリックはグループで作成します。そして、共有はできたものを自由に見て回る「ギャラリーウォーク」という方法を使いました。1人説明担当の人を残して、それ以外の人は自由に見て回ります。次回の授業では「ポスターツアー」という共有方法を体験してもらいますので、それらの方法の対比もしてもらいたいと考えています。

今回で、いわば「知識提供」の回はおしまいです。次回以降は復習と、それから模擬授業に入っていきます。早いものでもう折り返しです。

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東大FFP第10期 DAY3 シラバス、コースデザイン

10月26日、27日は東大FFP10期の第3回目でした。今回のトピックは下記のとおりです。

  • ・シラバスの役割
  • ・シラバスの目的と目標の設定
  • ・コースデザイン(グラフィック・シラバスの作成)
  • ・学習を促すシラバスへの改善

 

シラバスは単に学生が授業選択のために使うだけでなく、学習を促すもの、そして、教員にとっては、そのコースをデザインしたり、教育業績のエビデンスとして用いることのできるものです。その意義をまず最初に学びます。DAY3は、自作シラバス,あるいは,自分が担当すると想定される授業と類似する授業のシラバスを持ってきてもらい,その改善を行いながら学習を進めるというスタイルをとっています.

まず、目的・目標について確認し、各自で修正を行いペアで互いにさらにブラッシュアップをはかります。続けて、Backward Designについて説明した後に、グラフィックシラバスの作成を通してコースデザインに取り組みます。

グラフィックシラバスは、いわば教えることの構造化です。なんとなくでも15回の授業は作れてしまいますが、その暗黙の構造を明確にすることで、より学生に伝わりやすく学びやすい配置、順序、そして、その構造化を伝えるために、グラフィックシラバスを作成してもらっています。

また、テキストシラバスの改善は、東大FFPのシラバスに、コメント機能を使って各項目のポイントを説明した資料を配布し、それと手持ちのシラバスを比較しながら「改善ポイント」をまず自分で見つけ、後にグループで、その観点を共有するというワークを行いました。共有では、観点をより多く得て、自分のシラバスをよりよいものにする、ということが目的になります。

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開催報告「英語でのクラス・マネージメント」ワークショップ

実施日:2017年11月2日(木)

東京大学大学総合教育研究センターのプロジェクト「Professional and Global Educators’ Community(PAGE)」では、「英語でのクラス・マネージメント」と題したワークショップを実施しました。これからの大学教員には研究能力だけでなく教育能力も求められます。大学進学率の増加やグローバル化の影響で、多様な文化的背景をもった学生向けに英語で授業を運営するスキルがますます必要になっています。そのようなニーズを受けて、PAGEプロジェクトでは、教員養成の専門家であるJan Sølberg先生(コペンハーゲン大学准教授)を講師として招き、ヨーロッパの高等教育の現状を踏まえつつ、英語でのクラス運営の方法に関するワークショップを開催しました。
ワークショップは伊藤国際学術研究センター(東京大学本郷キャンパス)で行われ、東京大学の大学院生・ポスドク・若手研究者を合わせた26名の方々にご来場頂きました。英語を使用言語とした3時間にもわたるワークショップでしたが、学内の様々な分野から多くの方々にご参加頂きました。

最初に、ヨーロッパの高等教育における国際化の現状に関して、Jan先生による
レクチャーが行われました。コペンハーゲン大学では理系教員の35%と理系学生(修士課程)の46%が外国籍であるという話に、グローバル化の現状をまざまざと実感した参加者も多かったようです。さらにJan先生は、大学教員が英語で授業を行う際に直面しやすい問題として、三つのケースを紹介されました。一つ目は、英語での試験と成績評価をどのように行うのかという悩み。二つ目は、英語でのグループワークをどのように組織すればよいのかという悩み。三つ目は、様々な文化的背景と教育観を持った学生のニーズにどのように応えればよいのかという悩み。いずれも、昨今の大学教員に解決が求められている切実な課題です。
参加者はJan先生のレクチャーに真剣に耳を傾けていました。

レクチャーに続いて、4−5名の規模でグループワークを行ないました。
グループワークの課題は以下のようなものでした。

①「教授言語としての英語」(EMI:English as a Medium of Instruction)の活用にともなう重要な問題点を三つ挙げて、大型のポストイットに記入する。

②上記のポストイットを隣のグループに回し、各グループはそこに記載された問題点のひとつを取り上げて有効な解決方法を考える。その解決策を別のポストイットに記入し、先ほどのポストイットと並べて壁に貼り付ける。

③壁に貼られた一連の問題点と解決策を読み、他のグループの参加者と意見を交わす。
どのグループも熱心に課題に取り組み、活発な議論を繰り広げていました。

他の参加者が自分とは異なる分野の研究者であったことが功を奏して、多様な視点での意見交換がなされている様子でした。他のグループに質問するために会場を移動したり、Jan先生と議論を交わしたりする参加者の姿があちこちに見られました。

グループワークを終えた後は、まとめのレクチャーをJan先生に行って頂きました。英語で授業を行うときの授業準備のポイント、孤立しがちな学生とのコミュニケーション方法、学生に課題を提示するときに配慮すべき点など、具体的なアドバイスが示されました。

3時間にも及ぶ長丁場のワークショップにもかかわらず、会場には最後まで議論の声が尽きませんでした。参加者からは、「すごく充実した授業でした。Active participationが生きていた構成だと思います」「教育について他の分野の方とディスカッションする良い機会となりました」「It’s nice to have a lot of communication with people from different fields.」といった好意的な感想が寄せられました。

集合写真

今後もPAGEでは、英語でのアカデミックコミュニケーション能力の向上を目指して、継続的にワークショップを行っていく予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

※PAGEの提供する無料英語オンライン講座English Academiaについて、詳しくはこちら
https://utokyo-ea.com

※※プロジェクトの活動について、詳しくはこちら
https://www.he.u-tokyo.ac.jp/activities/page/

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開催報告「英語プレゼン徹底改善」ワークショップ

実施日:2017年9月30日(土)・10月1日(日)

東京大学大学総合教育研究センターのプロジェクト「Professional and Global Educators’ Community(PAGE)」では、「英語プレゼン徹底改善!あなたの悩みを解決!」と題したワークショップを開催しました。研究環境の国際化にともなって英語での研究発信の必要性が急速に高まっている現状を受け、本プロジェクトは英語での学術プレゼンテーションのスキルアップを狙いとしたワークショップを企画・実施しました。

ワークショップは東京大学本郷キャンパス工学部2号館で行われ、東京大学の大学院生・ポスドクを合わせた25名の方々にご来場頂きました。参加者の所属は、人文社会系研究科、経済学研究科、理学系研究科、医学系研究科、工学系研究科など、文系・理系を問わず、あらゆる分野にわたりました。講師には英語のネイティブスピーカーに加え、プロフェッショナルの英語通訳者、留学経験の長いバイリンガル話者などを揃え、少人数のグループ形式でのワークショップを実現しました。

参加者は2−5名のグループに分かれて自分の研究概要のプレゼンテーションを行い、講師と参加者からフィードバックを受けました。発表テーマは「炭水化物代謝(carbohydrate metabolism)」「嗅覚地図(olfactory map)」といった自然科学系の内容から、「性別役割分業(gender division)」「地方開発(rural development)」などの人文社会科学系の内容まで多岐にわたりました。プレゼンの様子はiPadとICレコーダーで記録し、希望者にはデータを提供しました。

その後、英語講師がプレゼンテーションの模範を実演しました。「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、視覚的に整理されたスライド、オーディエンスの視線を集める効果的なジェスチャー、論理的に構成された無駄のない内容など、講師のパフォーマンスから多くの参加者が示唆を得ている様子でした。

続いて、参加者が自分のプレゼン資料や発表方法を改善する個人ワークの時間を設けました。個人ワークの時間には、講師が随時相談にのり、参加者同士の意見交換も活発に行われました。

 

それが終わると再びグループに分かれ、プレゼン発表とフィードバックを行いました。なかには、プロジェクターと大型スクリーンを使って、学会発表さながらのシチュエーションでプレゼン練習にはげむグループの姿もありました。いずれのグループのプレゼンにも目に見える変化があり、半日のワークショップの効果が表れていました。最後に、各グループの講師が全体に向けて講評を行ない、今後の学びに繋がる改善点などを参加者全員で共有しました。

ワークショップ終了後のアンケートでは、参加者から、「超少人数の恵まれた環境で、プレゼン発表、フィードバックの機会が持て、たったの半日で目に見える成果が感じられて良かったです」、「先生からの詳しいコメントをいただくことができて良かった。先生のおかげで少し自信もでき、良い時間だった」、「スクリプトなしでのプレゼンという環境に強制的におかれたことによって、意外とやればできるということがわかり、自信がついた」といった好意的な感想が多く寄せられました。

今後もPAGEでは、英語でのアカデミックコミュニケーション能力の向上を目指して、継続的にワークショップを行っていく予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

集合写真

※PAGEプロジェクトの提供する無料英語オンライン講座English Academiaについて、詳しくはこちら
https://utokyo-ea.com

※※プロジェクトの活動について、詳しくはこちら
https://www.he.u-tokyo.ac.jp/activities/page/

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東大FFPとインタラクティブ・ティーチング、未来社会協創推進本部登録プロジェクトに

東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)とインタラクティブ・ティーチングが、東京大学・未来社会協創推進本部の登録プロジェクトに定められました。

未来社会協創推進本部登録プロジェクトとは、2015年に国連全加盟国により採択されたSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)に基づき、東京大学の多様な活動を可視化・発信することにより、シナジーと社会的価値の創出に繋げるための仕組みです。

詳細につきましては、未来社会協創推進本部のwebサイトをご確認いただければ幸いです。
http://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/sdgs_project127.html

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開催「英語アブストラクト作成」ワークショップ(12月)

東京大学フューチャーファカルティプログラムのリサーチ支援の一環として、下記プログラムを開催します。英語アブストラクト作成による英語表現、および英語のプレゼンテーションについて基礎から学べるプログラムです。

ご関心のある方は、応募フォームよりぜひご応募ください。

国際的な研究者として認められたい君へ
全学「英語によるアブストラクトの書き方」2017冬学期
受講者募集!

“国際的な舞台で自分の研究を強くアピールしたい。”
“海外学会に参加したいけど, 英語での発表は自信がない”
“エレベーターで偶然, 憧れの海外碩学と出会った。与えられた時間は30秒。どう自分をPRすればいい?”
今悩んでいる大学院生のみなさまのため、
「英語によるアブストラクトの書き方」本エントリーを受付しております。
本集中講義は、「ハーバード式メソッド」に基づいて、非英語圏の研究者に特化した英文アブスト作成の方法論をご用意しています。
★5日間のコンパクトな集中講義(1日2コンマ、最終日は発表)
★日本語でわかりやすく、体系的な指導
★ 海外研究者たちの注目を集める英文アブストの書き方
★ 論文の英文要旨を超える、万能ツールを手にする

【応募資格】
東京大学在籍の大学院生(OD、ポストドクターも参加可能)

【日時と場所】
2017年度Aターム(A2全学, 集中1単位, 4990190B)
12月4日−8日(定員20名)14:55-18:35
情報学環本館6階実験室・2階教室(本郷キャンパス)

【詳細および応募方法】
下記のURLからアクセスしてください。
(ホームページ)http://www.abstractjp.com/ja/
(応募フォームのページ)https://goo.gl/forms/eUji6R57sVurZTTB3

【募集締め切り】
11月27日(月)23時59分

【講師紹介】
ウィリアム・コールドレイク 特任教授
略歴
日本生まれ
ハーバード大学から博士号を取得
2007年までメルボルン大学の日本学初代主任教授
2005年ハーバード大学エドウィン・ ライシャワー 日本学客員教授
2011年-2014年 東京大学大学院文化資源学研究専攻特任教授
2014年-現在 東京大学大学院情報学環特任教授兼東京大学工学系研究科建築学専攻客員研究員

ご質問等がございましたら、遠慮なくご連絡ください。
みなさまのエントリーを、お待ちしております!

【前期受講生たちの声】
これまで日本語で学んできた慣習にそって独自にアブストを用意していたが, 改めて自分に足りない部分を自覚し, 修正することができた ( 工学研究科、博士課程)
グローバルな場で通じる研究上のコミュニケーションのあり方をもっと身につける必要を感じて、意欲が湧いた(教育学研究科、博士課程)
This class is fundamental for any graduate students, and critical for PhD students  (ITASIA, 博士課程)

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東大FFP第10期 DAY2 クラスデザイン

10月19日、20日は東大FFPのDAY2でした。今回のトピックは下記のとおりです。

  • ・インストラクショナル・デザイン ADDIEモデルの紹介
  • ・クラスデザイン (90分や105分の授業をどうデザインするか)
  • ・アクティブ・ラーニングの方法(問いかけ、Think-Pair-Share、Peer Instruction)
  • ・アクティブ・ラーニングの効果と限界
  • ・モチベーション(期待価値理論と環境)
  • ・クラスデザイン演習
今回はとても内容が多いのです。
本当は一つ一つ時間をかけて取り組みたいトピックです。
アクティブ・ラーニングの効果のところで下記論文を紹介しています。

Deslauriers, L., Schelew, E., & Wieman, C. (2011). Improved learning in a large-enrollment physics class. science, 332(6031), 862-864.

授業評価の高い熟練の教員による一方向の授業と、経験の浅いポスドクによる双方向の授業について、授業後に学生の試験得点を比較すると、双方向授業のほうが圧倒的に点数が高かった、という結果が得られています。ここで用いられている「双方向」の方法がほぼPeer Instructionです。

このPeer Instructionは、ハーバード大学のエリック・マズール先生が開発した方法です。思考を伴う多肢選択問題を用意し、予め予習をしてきた学生が、この問題に取り組み、選んだ選択肢について周囲の数名で討議する、というものです。この討議では選択肢の選択理由を互いに披露し、相手の説得を試みます。詳しくは、下記を御覧ください。

https://dev2.utokyofd.com/it/summary/#section02

Peer Instructionのよいところは、討議のとき、それが正答でも誤答でも真剣にその問いについて議論をすることで、記憶にしっかり刻み込まれるな、ということです。「あ、間違ってた」となっても、もうきっとその問いで学ぶべき概念は忘れないでしょう。そのために重要なのは、仮に間違ってるかもしれなくても堂々と持論を話せるような環境を用意することです。それがなければ、間違い=恥ずかしい→だから話さない、となってしまいます。

Peer Instructionにかぎらず、「相手の意見をきき、自分の意見も伝え、議論する」場を安全にしておくことが、グループワークをする上で重要です。