2023年05月30日
【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 1
2023年5月16日(火)にUTokyo Global FFDPの第1回(DAY 1)をオンライン形式で行いました。今回のトピックは「学習の科学(The science of learning)」でした。
授業の中では、以下に示すセッションの重要な場面のまとめを「本日のハイライト」と題して、参加者の方々にその日の授業やワークの成果を思い出していただくために共有しています。これらのハイライトは、授業で出てきたアイデアや関心を持たれるような他の関連する側面についてより詳細に説明する「フォローアップ/フィードフォワード文書」に添付されています。
DAY 1 のハイライト
受講者は授業前の予習として見た動画の内容をもとに、学習の科学についての重要な側面について共有し議論しました。(本講座は全体として反転授業で構成されています。)
UTokyo Global FFDPでは、コースが始まる前に「事前調査(initial survey)」を実施しています。この調査の目的は、事前に受講者の考えや関心、ニーズを把握すること、またそれに合わせて授業の内容を調整することです。授業では、受講者の新たな学習成果を可視化するために調査の結果を使用しながら、学習の科学に関するこれまでの考えと実用的意義について議論しました。
授業では、「足場かけ(Scaffolding)」のアイデアについても議論し、そのアイデアに基づいて、学習に寄与できるようなコースやクラス設計において留意すべき点についても共有しました。
教員の仕事を「円滑にすすめる」ようなChatGPTといったチャットボットの活用についても議論されました。例えば、学生の成果物について要約することなどに使うことができます。(ただし、学生と彼らの学習に潜在的な危険性がなく、教師が慎重に検討した場合に限ります。)
最後に、学習者中心から教員中心のアプローチまでさまざまな選択肢について議論し、教育方法の一つ「ディレクト・インストラクション(direct instruction)」の考え方についても議論したことも、このセッションのハイライトでした。
DAY 2以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!
エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)
河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)