} 【関戸のFFP日誌 vol.8】DAY8「安全・安心な学びの場」 – 東京大学ファカルティ・ディベロップメント | 東大FD | TODAI FD.COM | 東京大学

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2019年01月28日

【関戸のFFP日誌 vol.8】DAY8「安全・安心な学びの場」

Day 8「キャリアパスを考える~構造化アカデミック・ポートフォリオ(SAP)チャート作成」
・目的・目標の提示
・構造化アカデミック・ポートフォリオ(SAP: Structured Academic portfolio)とは
・SAPチャートとは
・SAPチャートの作成
・振り返り

 

東大FFPもいよいよ最終回のDay8です。今回、受講者は構造化アカデミック・ポートフォリオ(SAP)チャートを作ることで、自身の活動を振り返り、自分が大切にしている教育に対する理念と研究の意義などを可視化し、これからの活動方針・キャリアパスを明確化しました。

アカデミック・ポートフォリオ(AP)とは、大学教員の責務である教育・研究・サービス(学校の運営管理と社会貢献のための活動)について整理し活動業績に関する情報を評価するためのツールで、これを構造化してより書きやすくしたものが構造化アカデミック・ポートフォリオ(SAP)です。SAPは13~20ページの文書で、作成には3日間のワークショップが必要ですが、その事前課題としてSAPの構造をA3用紙のチャート1枚にまとめて概観するものがSAPチャートです。今回はこれを3時間かけて作成しました。

受講者は、チャートを作成しながら自身の活動についてその奥にある理念を掘り起こしていきます。理念をペアで共有することで理念の言語化を通じて多くの気づきを得ることができます。教育・研究・サービスの各活動について、その関係性を考えながら統合することで自身の大学教員としてのコアを見つけ、そこから今後達成したい目標、活動方針、キャリアパスを考えます。
受講者からは「自分の価値観の奥にあるものが分かった」「これからやらないといけないことが明確になって、焦りを感じた」「自分が本当にやりたいことが分かった」などの声が上がり、SAPチャート作成を通じて多くの気づきを得ることが出来たようでした。

自分の理念と向き合い、それを自己開示することは安全・安心な学びの場でしかできないことです。東大FFPの優れたコース・デザインおよびクラス・デザインと講師と受講者の作る「安全・安心な学びの場」。この2つが上手く相互作用し、とても素敵な学びが起こる瞬間に、今回を含め何度も立ち会うことができました。これから私も「安全・安心な学びの場」を自分が教える学生達と作っていきたいなと素直に思えました。是非、皆さんも東大FFPに参加し「安全・安心な学びの場」での深い学びを経験してみて下さい。

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