2016年11月09日
東大FFP第8期 DAY4 評価
11月4日、8日は東大FFPの4回目でした。今回のテーマは評価でした.
目的と到達目標はは下記のとおりです。
目的
学生の学びを評価するための基礎知識を得て,評価の意義・特徴を理解し,学習に活用できるようになる
到達目標
- ・評価の意義を説明できる
- ・形成的評価と総括的評価を対比できる
- ・ある評価方法について評価の性質という観点から説明できる
- ・ルーブリックを作成できる
ルーブリックの学習では,レポート課題採点場面を体験し,そのルーブリック作成を行っています.
ルーブリックは「知ってる」と「作れる」は別者であるため,作成は教室でこそ経験してもらいたいと思っていることです.東大FFP第1期より作成演習をとりいれています.グループにわかれて作り,そこで学生さんは共同で作ることの良さ,難しさを経験します.そして,作成を通してメリットやデメリットに気づきます.
ところで,ルーブリックを一からつくるのは大変,という声を聞きます.似た目的のものを参考にするとよいので,まずは,標準的なルーブリックを探すとよいと思います.下記に2つ紹介します.
AAC&U VALUE Rubric
アメリカの大学協会がvalue rubricというものを公開しています.これは,いわば多様な課題に用意されたルーブリックの雛形で,「これを利用してカスタマイズして使ってね」というものです.shopping cart経由になりますが無料でダウンロードできます.
日本高等教育開発協会のルーブリック・バンク
日本の先生方が作成されたルーブリックを所収しています.VALUE Rubricが標準形を意図しているのに対し,こちらは事例として特定の課題のために作成されたものです.
(栗田)