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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期: DAY 8

2023年7月25日(火)にUTokyo Global FFDPの第8回(DAY 8)を対面形式で行いました。今回のトピックは「学びの振り返り(reflection on our learning) 」でした。

以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 8のハイライト

まず、プログラム中に取り上げられたさまざまなトピックに関連して、授業前のアンケートやコース中に参加者が回答した簡単なアンケートにも出てきた3つの重要な文言について議論しました:

  1. 1.対面授業とオンライン授業は全く異なる実践である。
  2. 2.教員は、自分の教育実践を他者(一般)に公開すべきである。
  3. 3.シラバスは、教師と学生の間の変更不可能な「契約」とみなされるべきである。

最初の2つの記述について、参加者は「フィッシュボウル(fishbowl)」と呼ばれる教授・学習技法を用いました。多様な視点からの議論を促進するため、さまざまなアンケートへの回答に基づいてグループが編成されました。

授業の第2部では、受講者は授業で扱われた内容に関するクイズに回答しました。受講者は授業中の異なるタイミングでも、これらの同じ質問に既に回答しています。

今回の回答は、質問や疑問を解決するために使用されました。また同時に、コース全体にわたる受講者の複数の回答データは、受講者の学習経過を追跡し、それを振り返るために使用されました。

最後に、今後も参加者の教育能力の開発に貢献できるような新たなイベントを企画するために、受講者から感想や意見を伺いました。

今年度のUTokyo Global FFDPは終了しましたが、今後も英語での学習機会を提供してまいります。その中でも、UTokyo FD Openは、教育機関に関係なくどなたでもご参加いただける教育トピックのイベント・シリーズです。こちらのリンクから詳細をご確認ください: UTokyo FD Open: イベント情報とお申込み – 東京大学ファカルティ・ディベロップメント | 東大FD | TODAI FD.COM | 東京大学

レポートをご覧いただきありがとうございました。今後の投稿もどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 6・7

2023年7月11日(火)にUTokyo Global FFDPの第6回(DAY 6)、同月18日(火)に第7回(DAY 7)を対面形式で行いました。今回のトピックは「授業演習とフィードバック(teaching practice & feedback) 」でした。受講者は前回の授業で短い授業を設計した後、2回に渡って他の参加者の前で授業を実施し、フィードバックを共有しました。

今回の経験は、参加者たちからもう一度、より長めの授業でやりたいという声が挙がったほど、素晴らしいものとなりました。私たちとしても、そのような声に応えるために新たな機会を企画できるよう努めてまいります。

以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

DAY 6・7のハイライト

今回のセッションでは、参加者の方々は小さなグループに分けられました。これらのグループでの活動はサポーターによって円滑に進められました。サポーターは、グループディスカッションの進行、時間管理、フィードバックの共有を行いました。サポーターは、UTokyo Global FFDPの第1期の参加者、もしくは東大FFP(日本語版プログラム)の参加者でした。彼らのサポートに心から感謝の意を表したいと思います。サポーターの方々のご協力がなければ、今回のセッションは成し得ませんでした。

グループにわかれた後、各参加者は短い授業を実施しました。これらの授業は、扱う内容だけでなく、教授・学習ストラテジーや教育テクノロジーの使い方も非常に多様でした。参加者が授業を終えるたびに、他の参加者は個々にフィードバックフォームに記入しました。このフォームによる筆記のフィードバックは、後日要約・匿名化されて参加者に共有されました。

休憩を挟んで、後半ではサポーターの進行のもと、参加者はフィードバックの中で最も重要な点について共有しました。このようにして、参加者は各授業ごとに口頭と筆記によるフィードバックを提供し、受け取りました。

最後に、全員がメインの教室に集合しました。そこでサポーターと講師が、各グループで起こったことと主な成果についてまとめました。また、参加者はこの演習の体験について感想を共有しました。

改めて、受講者、オブザーバー、サポーターの皆さまに大変感謝しています。ありがとうございました!

 

DAY 8以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 5

2023年6月27日(火)にUTokyo Global FFDPの第5回(DAY 5)を対面形式で行いました。今回のトピックは「振り返り&クラスデザイン(review & class design) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 5のハイライト

まず、前回の授業内容を参加者の意見を交えながら復習しました。

授業の前半では、ポスターツアー(poster tour)/ギャラリーウォーク(gellery walk)を実践しました。参加者は4つのグループに分かれ、ポスターの作成に取り組みました。それぞれのポスターは、過去4回の授業のうち1回分の主な内容についてまとめたものです。これは単にこれまでの内容を思い返すだけではなく、ポスターツアー/ギャラリーウォークを体験することで、その技法自体をより深く理解する狙いもありました(これを経験学習と呼んでいます)。

続いて、授業およびインストラクションのデザインと改善に関するさまざまな考え(重要な場面、出来事など)について考察しました。

こうした準備のもと、参加者はグループに分かれて、次のセッション(DAY 6, DAY 7)で教えるために準備した授業のデザインと構成を共有しました。デザインシートを共有しながら、他の受講者からフィードバックを受け、よりよいものに仕上げていく作業でした。次の2つのセッションで、受講者は短い授業を行い、他の参加者からフィードバックを受けることになっています(2週で計2回行います)。

最後に、恒例のセッションの総括を行い、次回の授業の構成について説明しました。受講者は簡単なアンケートにも答えました。

DAY 6以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 4

2023年6月20日(火)にUTokyo Global FFDPの第4回(DAY 4)を対面形式で行いました。今回のトピックは「コース&シラバスデザイン(course & syllabus design) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 4 のハイライト

まず授業の始めに、オンラインツールを使って参加者からリアルタイムで反応を収集し、前回の授業の内容について受講者のアイデアを交えながら復習しました。

その後、本コースの設計について受講者に示しました。特に、前回の授業の学習について、毎回どのように振り返ってきたかを説明しました。

これは、次の二つの理由で重要であると考えています。:

(a)これまでの授業の設計・振り返り方を説明することで、受講者が今現在経験している学習体験の理論的根拠の一部を可視化できる点、また、(b)受講者が自分が教える授業でも実践できるアイデアである点(したがって、これは学習教材でもあります)。

授業では、受講者が事前に視聴したビデオの中で紹介されたコースやシラバスのデザインに関するさまざまなアイデア(逆向き設計(backward design)、構成的アラインメント(constructive alignment)、シラバスの構成要素など)を確認した。

続いて、さまざまな教育概念(目標(goals)、目的(objectives)、目標としての学習成果(intended learning outcomes))について、さまざまな大学がこれらの用語をどのように定義し、使用しているかを調べました。

これに関連して、ブルームの分類法を考慮した学習成果の示し方などについても学びました。

このような準備を行った上で、授業の主な活動として、受講者は自分のシラバスを見直し、それを改善し続けるための案やフィードバックを共有しました。参加者全員が(休憩中でも)非常に活発に議論していたのが印象的でした!

最後に、今後の授業について説明しました。(続く授業では、受講者は授業を設計し、それを他の参加者の前で実践することでフィードバックを受けます)。

DAY 5以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 3

2023年6月6日(火)にUTokyo Global FFDPの第3回(DAY 3)をオンライン形式で行いました。今回のトピックは「評価とフィードバック(assessment, evaluation and feedback) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 3 のハイライト

まず、受講者の学習過程と学習成果について明確に焦点を当てるため、以下の方法を使用しました。

  • a) 授業の異なる場面で、同じまたは類似の質問に対する受講者の回答を比較

  • b) 受講者が事前に作成した質問を活用し、教授・学習法、ルーブリックの使用について学んだことを確認

また、授業の中で、多肢選択式問題を作成するためのフィードバックやアイデアについて議論しました。その中で、certainty-based marking/confidence assessmentについて紹介されました。これは、学習者が各質問に対してどの程度自信を持って回答しているかに基づいて、各回答に対して点数を割り当てるというものです。

以下のスライドで使用されている画像は、次の文献からの抜粋です: Wu, Q., Vanerum, M., Agten, A., Christiansen, A., Vandenabeele, F., Rigo, J. M., & Janssen, R. (2021). Certainty-Based Marking on Multiple-Choice Items: Psychometrics Meets Decision Theory. Psychometrika, 86(2), 518-543.

今回のもう一つのハイライトは、受講者が教育・学習ストラテジーとしてスピードデート(speed-dating)を経験学習(スピードデートを体験しながら学ぶこと)を通して学習したことです。オンライン上でこの手法を行うのは難しいことですが、最後に参加者の笑顔が見られたので良かったです!

今回の授業では、(授業前に数本のビデオを視聴後)受講者の学習をもとに、グループに分かれて、グループワークを評価するためのルーブリックの作成について話し合い、評価のさまざまな性質や目的に関する主要なアイデアをまとめた表を作成しました。

最後に、質の高いフィードバックの特徴について、参加者とアイデアを出し合いました。

授業の最後に、次回の授業の案内と、それまでに提出する課題について確認しました。

DAY 4以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!次回の授業は対面です!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 2

2023年5月30日(火)にUTokyo Global FFDPの第2回(DAY 2)をオンライン形式で行いました。今回のトピックは「教授&学習方法・方略・技法(teaching and learning methods, strategies and techniques) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 2 のハイライト

授業では、まず前回のDAY 1の内容を、参加者の「学んだこと」に対する回答を使いながらまとめました。この回答は、DAY 2までに受講者の方々に提出していただいた、振り返りの記述課題を通じて得られたものです。

また、ChatGPTを使って、授業評価手法classroom assessment technique, CAT)を作成しました。AIに完全には正しくない説明をさせることで、ChatGPTが生成した説明を再検討しながら「反転授業」について議論しました。

経験学習(ジグソーの経験を通じてジグソーを学ぶなど)を用いて、さまざまな教授・学習技法を学びました。シンク・ペア・シェア(Think-Pair-Share)、ジグソー法(Jigsaw)、ギャラリーウォーク(Gallery Walk)、フィッシュボウル(Fishbowl)の4つの技法を学びました。写真はブレイクアウトルームの様子です。

その後、クラス全員で教授・学習ストラテジーについて話し合い、意見を共有しました。

授業の最後に、受講者が自分の学習効果を継続的に把握するための方法を提示しました。オンラインフォームに記入してもらい、その結果を次回のDAY3で考察します。

DAY 3以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 1

2023年5月16日(火)にUTokyo Global FFDPの第1回(DAY 1)をオンライン形式で行いました。今回のトピックは「学習の科学(The science of learning)」でした。

授業の中では、以下に示すセッションの重要な場面のまとめを「本日のハイライト」と題して、参加者の方々にその日の授業やワークの成果を思い出していただくために共有しています。これらのハイライトは、授業で出てきたアイデアや関心を持たれるような他の関連する側面についてより詳細に説明する「フォローアップ/フィードフォワード文書」に添付されています。

DAY 1 のハイライト

受講者は授業前の予習として見た動画の内容をもとに、学習の科学についての重要な側面について共有し議論しました。(本講座は全体として反転授業で構成されています。)

UTokyo Global FFDPでは、コースが始まる前に「事前調査(initial survey)」を実施しています。この調査の目的は、事前に受講者の考えや関心、ニーズを把握すること、またそれに合わせて授業の内容を調整することです。授業では、受講者の新たな学習成果を可視化するために調査の結果を使用しながら、学習の科学に関するこれまでの考えと実用的意義について議論しました。

授業では、「足場かけ(Scaffolding)」のアイデアについても議論し、そのアイデアに基づいて、学習に寄与できるようなコースやクラス設計において留意すべき点についても共有しました。

教員の仕事を「円滑にすすめる」ようなChatGPTといったチャットボットの活用についても議論されました。例えば、学生の成果物について要約することなどに使うことができます。(ただし、学生と彼らの学習に潜在的な危険性がなく、教師が慎重に検討した場合に限ります。)

最後に、学習者中心から教員中心のアプローチまでさまざまな選択肢について議論し、教育方法の一つ「ディレクト・インストラクション(direct instruction)」の考え方についても議論したことも、このセッションのハイライトでした。

DAY 2以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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11月8日(火)開催「グローバルFD主催 講演会」の紹介

東京大学駒場のグローバルFD部門の主催行事として、講演会「キャンパスにおけるLGBTQ+の紹介」が11月8日(火)夕方、開催されます。

詳しくはこちらをご覧ください。→ 11月8日(火)開催「グローバルFD主催 講演会」の紹介

 

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【開催報告】東大FFP 第19期 ・UTokyo Global FFDP 第1期 履修証授与式を開催しました

2022年9月15日(木)、Zoomによるオンライン開催で東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)第19期、UTokyo Global Future Faculty Development Program(FFDP)第1期の履修証授与式を行いました。

東大FFP第19期は54名が、UTokyo Global FFDP第1期は14名が、それぞれ修了し、本学大学総合教育研究センターの 浅見 泰司 センター長よりご祝辞をいただくとともに、履修証が授与されました。
その後、東大FFPは、今回も過去の修了者の方にゲストスピーカーとしてご登壇いただき、修了生の様々な活動やアラムナイネットの紹介を行って頂きました。
UTokyo Global FFDPは、修了した第1期生より、代表の方にお話をいただきました。

東大FFPでは、これまでに学内全研究科・計903名の修了者を輩出し、2022年度Aセメスター(10月より)で第20期の開講となり、現在以下のページでエントリーを受付中です。
https://dev2.utokyofd.com/ffp/attend.html
UTokyo Global FFDPは、2023年度Sセメスター(4月より)において、第2期の開講を予定しております。