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東大FFP第10期 DAY5 模擬授業ピアレビューの練習とまとめ(ポスターツアーの体験)

11月30日、12日1日は東大FFPの5回目でした。今回のテーマは模擬授業のピアレビューの練習とまとめです。

模擬授業ピアレビューの練習

東大FFPでは6分間模擬授業を全員が行います。そして、1回限りでの実施はなく下記のよなスケジュールです。

模擬授業の全体検討(良い模擬授業の観点の修得、フィードバックの練習)(DAY5)
小さいグループ(5-6人)での模擬授業第1回目実施+時間をかけたピアレビュー(DAY6)
模擬授業第2回目実施(今度は12-13人のグループ)(DAY7)

今回は、1.を行いました。受講生2名(異なる研究領域から立候補or指名)に先行して模擬授業を披露してもらい、それをじっくりと検討します。多角的なフィードバックを共有することで、自身の模擬授業の質をあげるために役に立ててもらうことが目的です。

まず、模擬授業実践の価値(こうした機会は実はなかなかない、こと)、グラウンドルール(3K;敬意を持って、忌憚なく、建設的に)、自身の模擬授業つくりの観点獲得の意図を伝えて、模擬授業検討に入ります。

・模擬授業の実施(6分間)
・受講生:フィードバックシート記入、講師役学生:講師からのフィードバックを受ける(3分間)
・グループにわかれて良い点と改善点について議論(12分間)
・全体で共有・ディスカッション(12分間)
(実際には全体共有は、もっとかかりました。)

そして、二人分の模擬授業が終わったら、良い点改善点の「メタ化」をグループで話し合い、共有します。この「メタ化」によって、自分の模擬授業や今後の授業作りの観点を得てもらいたいという狙いがあります。

まとめ by ポスターツアー

ポスターツアーという方法を使って、これまでに学んだことを総復習します。総復習をするとともに、「ポスターツアー」というアクティブ・ラーニングの手法を体験するという目標があります。

ポスターツアーの詳細は、こちらの動画をどうぞ。→「インタラクティブ・ティーチング」WEEK2 ポスターツアー

前回行った「ギャラリーウォーク」との比較の上でのメリット・デメリットについて考えることを振り返りの課題の一部として含めました。

アクティブラーニングの手法は、座学による知識修得だけでは実践には結びつきにくいように思います。体験することにより、その効果や逆に限界が見えてきます。自分が「使える」ところまでは保証できませんが、少なくとも、実感を頼りに、想像力は働きやすいようになっているのではないかと期待します。

(栗田)

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第4回ファカルティ・ランチョン開催のお知らせ

東京大学フューチャーファカルティプログラムでは、第4回ファカルティ・ランチョンを開催いたします。

テーマは「TAについて」です。「東大におけるTA制度」「TAに何ができるのか」「TAをどう活用するか」などをテーマに、情報提供やディスカッションを行いたいと考えています。
対象は、東京大学の教職員および東大FFPの受講者です。「大学で教える」ことにご関心のあるみなさまの、幅広いご参加をお待ちしています。

参加をご希望の方は、次のフォームから登録をお願いします。
https://goo.gl/forms/9FWZ0hsTT5gIXHTY2

以下、開催概要です。
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・開催日時
2017年12月13日(水), 12:10~13:00

・会場
第二本部棟 3階308 センター長室
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/home/access/

・対象
東京大学の2017年度新入教職員
東京大学フューチャーファカルティプログラム受講者
その他東京大学の教職員

・定員
約15名(定員に達し次第締め切ります。)

・持ち物
ランチ・飲み物を必ずご持参ください。

==
・主催
東京大学 大学総合教育研究センター 東京大学フューチャーファカルティプログラム
お問い合わせ https://dev2.utokyofd.com/contact/

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東大FFP第10期 DAY4 評価

11月9日、10日は東大FFP第10期の4回目でした。今回のテーマは評価です。

今回の主たるトピックは下記のとおりです。

・評価の意義
・評価の方法・対象
・形成評価と総括的評価
・評価の信頼性・妥当性・効率性
・評価後の対応
・ルーブリック

今回「形成的評価」と「総括的評価」をこちらから説明せずに手元資料を理解して手元資料のグラフを互いに説明する、というワークと質疑応答、という形に変えてみました。最後に、全体でお一人に説明してもらうことで、知識の保証をしますが、やはり適切な資料を渡して「自分で理解して説明し合う」方が良いように思います。

東大FFPでは毎期この評価の回で、そのルーブリック作成演習を行います。ルーブリックは「知ってる」と「作れる」は全く別者です。実際に作成経験をすることで,ルーブリックの価値や限界をじぶんごととして考えてもらうことを大切にしています。

ルーブリックはゼロから作るのはとても大変です.これを軽減する一つの方法として,類似した目的のルーブリックをお手本としてそれを自分のものにカスタマイズするという方法が有効です。例えば、下記のようなサイトがあります。

AAC&U VALUE Rubric(英語)
アメリカの大学協会がvalue rubricというものを公開しています.これは,いわば多様な課題に用意されたルーブリックの雛形で、「これを利用してカスタマイズして使ってね」というものです。shopping cart経由になりますが無料でダウンロードできます。

また、ルーブリックはグループで作成します。そして、共有はできたものを自由に見て回る「ギャラリーウォーク」という方法を使いました。1人説明担当の人を残して、それ以外の人は自由に見て回ります。次回の授業では「ポスターツアー」という共有方法を体験してもらいますので、それらの方法の対比もしてもらいたいと考えています。

今回で、いわば「知識提供」の回はおしまいです。次回以降は復習と、それから模擬授業に入っていきます。早いものでもう折り返しです。

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東大FFP第10期 DAY3 シラバス、コースデザイン

10月26日、27日は東大FFP10期の第3回目でした。今回のトピックは下記のとおりです。

  • ・シラバスの役割
  • ・シラバスの目的と目標の設定
  • ・コースデザイン(グラフィック・シラバスの作成)
  • ・学習を促すシラバスへの改善

 

シラバスは単に学生が授業選択のために使うだけでなく、学習を促すもの、そして、教員にとっては、そのコースをデザインしたり、教育業績のエビデンスとして用いることのできるものです。その意義をまず最初に学びます。DAY3は、自作シラバス,あるいは,自分が担当すると想定される授業と類似する授業のシラバスを持ってきてもらい,その改善を行いながら学習を進めるというスタイルをとっています.

まず、目的・目標について確認し、各自で修正を行いペアで互いにさらにブラッシュアップをはかります。続けて、Backward Designについて説明した後に、グラフィックシラバスの作成を通してコースデザインに取り組みます。

グラフィックシラバスは、いわば教えることの構造化です。なんとなくでも15回の授業は作れてしまいますが、その暗黙の構造を明確にすることで、より学生に伝わりやすく学びやすい配置、順序、そして、その構造化を伝えるために、グラフィックシラバスを作成してもらっています。

また、テキストシラバスの改善は、東大FFPのシラバスに、コメント機能を使って各項目のポイントを説明した資料を配布し、それと手持ちのシラバスを比較しながら「改善ポイント」をまず自分で見つけ、後にグループで、その観点を共有するというワークを行いました。共有では、観点をより多く得て、自分のシラバスをよりよいものにする、ということが目的になります。

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東大FFPとインタラクティブ・ティーチング、未来社会協創推進本部登録プロジェクトに

東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)とインタラクティブ・ティーチングが、東京大学・未来社会協創推進本部の登録プロジェクトに定められました。

未来社会協創推進本部登録プロジェクトとは、2015年に国連全加盟国により採択されたSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)に基づき、東京大学の多様な活動を可視化・発信することにより、シナジーと社会的価値の創出に繋げるための仕組みです。

詳細につきましては、未来社会協創推進本部のwebサイトをご確認いただければ幸いです。
http://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/sdgs_project127.html

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開催「英語アブストラクト作成」ワークショップ(12月)

東京大学フューチャーファカルティプログラムのリサーチ支援の一環として、下記プログラムを開催します。英語アブストラクト作成による英語表現、および英語のプレゼンテーションについて基礎から学べるプログラムです。

ご関心のある方は、応募フォームよりぜひご応募ください。

国際的な研究者として認められたい君へ
全学「英語によるアブストラクトの書き方」2017冬学期
受講者募集!

“国際的な舞台で自分の研究を強くアピールしたい。”
“海外学会に参加したいけど, 英語での発表は自信がない”
“エレベーターで偶然, 憧れの海外碩学と出会った。与えられた時間は30秒。どう自分をPRすればいい?”
今悩んでいる大学院生のみなさまのため、
「英語によるアブストラクトの書き方」本エントリーを受付しております。
本集中講義は、「ハーバード式メソッド」に基づいて、非英語圏の研究者に特化した英文アブスト作成の方法論をご用意しています。
★5日間のコンパクトな集中講義(1日2コンマ、最終日は発表)
★日本語でわかりやすく、体系的な指導
★ 海外研究者たちの注目を集める英文アブストの書き方
★ 論文の英文要旨を超える、万能ツールを手にする

【応募資格】
東京大学在籍の大学院生(OD、ポストドクターも参加可能)

【日時と場所】
2017年度Aターム(A2全学, 集中1単位, 4990190B)
12月4日−8日(定員20名)14:55-18:35
情報学環本館6階実験室・2階教室(本郷キャンパス)

【詳細および応募方法】
下記のURLからアクセスしてください。
(ホームページ)http://www.abstractjp.com/ja/
(応募フォームのページ)https://goo.gl/forms/eUji6R57sVurZTTB3

【募集締め切り】
11月27日(月)23時59分

【講師紹介】
ウィリアム・コールドレイク 特任教授
略歴
日本生まれ
ハーバード大学から博士号を取得
2007年までメルボルン大学の日本学初代主任教授
2005年ハーバード大学エドウィン・ ライシャワー 日本学客員教授
2011年-2014年 東京大学大学院文化資源学研究専攻特任教授
2014年-現在 東京大学大学院情報学環特任教授兼東京大学工学系研究科建築学専攻客員研究員

ご質問等がございましたら、遠慮なくご連絡ください。
みなさまのエントリーを、お待ちしております!

【前期受講生たちの声】
これまで日本語で学んできた慣習にそって独自にアブストを用意していたが, 改めて自分に足りない部分を自覚し, 修正することができた ( 工学研究科、博士課程)
グローバルな場で通じる研究上のコミュニケーションのあり方をもっと身につける必要を感じて、意欲が湧いた(教育学研究科、博士課程)
This class is fundamental for any graduate students, and critical for PhD students  (ITASIA, 博士課程)

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東大FFP第10期 DAY2 クラスデザイン

10月19日、20日は東大FFPのDAY2でした。今回のトピックは下記のとおりです。

  • ・インストラクショナル・デザイン ADDIEモデルの紹介
  • ・クラスデザイン (90分や105分の授業をどうデザインするか)
  • ・アクティブ・ラーニングの方法(問いかけ、Think-Pair-Share、Peer Instruction)
  • ・アクティブ・ラーニングの効果と限界
  • ・モチベーション(期待価値理論と環境)
  • ・クラスデザイン演習
今回はとても内容が多いのです。
本当は一つ一つ時間をかけて取り組みたいトピックです。
アクティブ・ラーニングの効果のところで下記論文を紹介しています。

Deslauriers, L., Schelew, E., & Wieman, C. (2011). Improved learning in a large-enrollment physics class. science, 332(6031), 862-864.

授業評価の高い熟練の教員による一方向の授業と、経験の浅いポスドクによる双方向の授業について、授業後に学生の試験得点を比較すると、双方向授業のほうが圧倒的に点数が高かった、という結果が得られています。ここで用いられている「双方向」の方法がほぼPeer Instructionです。

このPeer Instructionは、ハーバード大学のエリック・マズール先生が開発した方法です。思考を伴う多肢選択問題を用意し、予め予習をしてきた学生が、この問題に取り組み、選んだ選択肢について周囲の数名で討議する、というものです。この討議では選択肢の選択理由を互いに披露し、相手の説得を試みます。詳しくは、下記を御覧ください。

https://dev2.utokyofd.com/it/summary/#section02

Peer Instructionのよいところは、討議のとき、それが正答でも誤答でも真剣にその問いについて議論をすることで、記憶にしっかり刻み込まれるな、ということです。「あ、間違ってた」となっても、もうきっとその問いで学ぶべき概念は忘れないでしょう。そのために重要なのは、仮に間違ってるかもしれなくても堂々と持論を話せるような環境を用意することです。それがなければ、間違い=恥ずかしい→だから話さない、となってしまいます。

Peer Instructionにかぎらず、「相手の意見をきき、自分の意見も伝え、議論する」場を安全にしておくことが、グループワークをする上で重要です。

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【開催報告】第3回フレンドシップ・ランチョン実施しました

10月16日にフレンドシップ・ランチョンが法文2号館で行われました。
当日飛び入りの参加者も含め、11名の方々にお越しいただきました。

過去と同様に、4人程度のグループにわかれ、日本での学生生活における何気ない疑問その他について意見交換をしました。
また、上記テーマにとらわれず、留学生・日本人が混ざった各グループでは和やかに会話がはずんでいました。

本ランチョンは、日頃交流の機会の少ない留学生同士、また留学生と日本人学生の交流の場として、今後も継続開催の予定です。

以下、現在決定している第4回の開催概要です。お気軽にお越し下さい。
==
・開催日時 第4回:2017年12月11日, 12:10~13:00

・会場 法文2号館2階 2201

・対象 東京大学の学内者限定ですが、学部生・大学院生・教職員のどなたもご参加いただけます。

・言語 日本語

・昼食(ランチ・飲み物)を必ずご持参ください。

・申込みフォームはこちら

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東大FFP第10期 DAY1 スタートしました

10月5日, 6日に東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)第10期が無事スタートしました!Aターム3,4時間目の2コマ続きで原則的に各週開催です。東大FFPは年間4回開講していますが、Aタームの2回はいずれも本郷キャンパス福武ホールで開催です。駒場開催は奇数期Sターム予定です。

毎度のことですが、初回「協調的学習環境」をつくることに重点をおきます。

  • ・目的・目標とグラウンドルールの提示
  • ・アイスブレイク(他己紹介)
  • ・研究紹介(1分間自己紹介)&相互評価
  • ・高等教育の現状
  • ・東大FFPの概要
今回も「知り合いは0」が9割以上を占めていました。木・金いずれのクラスも知っている人がいると答えたのは2,3名です。ほとんどのこ状態からスタートしますので最初は張り詰めた空気が満ちています。
応えやすい質問からはじめて次第にグループワークに至るよう、気持ちがほぐれていくようにデザインしています。初回の授業の重要な点として「笑いをとる」があがりましたが、これも、協調的雰囲気をつくるのには一役かいます。
研究紹介は、担当すると想定する授業の自己紹介の一環として位置付け、1分間で自分の研究の価値や面白さを学習者に伝えることを目的としています。研究紹介に対しては、(1)他の受講生からのシートによるフィードバック、(2)講師(栗田)からの直接フィードバック、(3)自分で動画を確認する自己評価、の3点からフィードバックをかけます。そして、課題としては「良いところ、改善するところ、他者から学んだところ」をまとめ提出します。なかなか、こうしたリッチなフィードバックを受ける機会はそうそうないので、しっかりと自分について確認できる機会と感じてもらえるとよいと思っています。
(栗田)