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東大FFP第9期 DAY4 評価

5月11日、12日は東大FFPの4回目でした。今回のテーマは評価です.今回の主たるトピックは下記のとおりです.

  • ・評価の意義
  • ・評価の方法・対象
  • ・形成評価と総括的評価
  • ・評価の信頼性・妥当性・効率性
  • ・評価後の対応
  • ・ルーブリック

東大FFPでは毎期この評価の回で,そのルーブリック作成演習を行います.ルーブリックは「知ってる」と「作れる」は全く別者です.実際に作成経験をすることで,ルーブリックの価値や限界をじぶんごととして考えてもらうことを大切にしています.

 

ルーブリックはゼロから作るのはとても大変です.これを軽減する一つの方法として,類似した目的のルーブリックをお手本としてそれを自分のものにカスタマイズするという方法が有効です.下記に一つのサイトを紹介します.

AAC&U VALUE Rubric(英語)
アメリカの大学協会がvalue rubricというものを公開しています.これは,いわば多様な課題に用意されたルーブリックの雛形で,「これを利用してカスタマイズして使ってね」というものです.shopping cart経由になりますが無料でダウンロードできます.

 

また,ルーブリックはグループで作成します.そして,共有はできたものを自由に見て回る「ギャラリーウォーク」という方法を使いました.1人説明担当の人を残して,それ以外の人は自由に見て回ります.次回の授業では「ポスターツアー」という共有方法を体験してもらいますので,それらの方法の対比もしてもらいたいと考えています.

ところで,今期は質疑応答の時間を意識的に多くとっています.そして,ウェブフォームで毎回受講後に振り返りをしてもらい,その質問を拾って文書で回答,ということも作用しているのか,いつもよりも多くの質問が,ここかしこから起こります.授業者としては,良い質問が受講者から次々でてくるのはとても嬉しいです.

そのため用意しているクラスデザインの変更が毎回起こり,実は,ワークが「グループ共有→ペア共有」などの時間短縮を起こしますが,そういう柔軟性を持たせたクラスデザインとその判断の重要性を感じます.

(栗田)

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東大FFP DAY3 シラバス、コースデザイン

4月27日、28日は東大FFPの第3回目でした。今回のトピックは下記のとおりです。

  • ・シラバスの役割
  • ・シラバスの目的と目標の設定
  • ・コースデザイン(グラフィック・シラバスの作成)
  • ・学習を促すシラバスへの改善
シラバスは単に学生が授業選択のために使うだけでなく、学習を促すもの、そして、教員にとっては、そのコースをデザインしたり、教育業績のエビデンスとして用いることのできる文書です。その意義をまず、最初に学びます。
DAY3は、自作シラバス,あるいは,自分が担当すると想定される授業と類似する授業のシラバスを持ってきてもらい,その改善を行いながら学習を進めるというスタイルです.

 

まず、目的・目標について確認し、各自で修正を行いペアで互いにさらにブラッシュアップをはかります。続けて、Backward Designについて説明した後に、グラフィックシラバスの作成を通してコースデザインに取り組みます。参考図書や過去の受講生の例をあげながら説明したので、イメージがつきやすかったのではないかと思います。

 

テキストシラバスの改善は、東大FFPのシラバスに、コメント機能を使って各項目のポイントを説明した資料を配布し、それと手持ちのシラバスを比較しながら「改善ポイント」をまず自分で見つけ、後にグループで、その観点を共有するというワークを行いました。
以前は、「ポイントを順に説明」という「一方向」になりがちな構成でしたが、手元に読めばわかる十分な資料を渡し、各自およびグループで改善に取り組んでもらうほうが、はるかに「じぶんごと」になりやすいようです。その後は15分ほど「良い」質問が途切れませんでした。

 

グラフィックシラバス説明中

ペアシェアペアシェア

(栗田)
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「ファカルティ・ランチョン」開催のお知らせ

東京大学フューチャーファカルティプログラムでは、ファカルティ・ランチョンを開催いたします。

テーマは、「学生のモチベーションをひきだす・保つ・あげる工夫」です。その他、5月に入り授業を行ってみて感じる悩みの解決に向けた情報共有なども行いたいと考えています。対象は、東京大学の教職員および東大FFPの受講者です。「大学で教える」ことにご関心のあるみなさまの、幅広いご参加をお待ちしています。

参加をご希望の方は、次のフォームから登録をお願いします。
https://goo.gl/forms/VIDtomCOuFJAkgIA3
以下、開催概要です。
==
・開催日時
2017年5月17日, 12:10~13:00

・会場
第二本部棟 3階308 センター長室
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/home/access/

・対象
東京大学の2017年度新入教職員
東京大学フューチャーファカルティプログラム受講者
その他東京大学の構成員

・定員
約20名(定員に達し次第締め切ります。)

・持ち物
ランチ・飲み物を必ずご持参ください。

==
・主催
東京大学 大学総合教育研究センター 東京大学フューチャーファカルティプログラム
お問い合わせ https://dev2.utokyofd.com/contact/

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「豊かな大学生活への第一歩 Q&A vol1」がまとまりました! ~集中講座「何気ない日本人の習慣・考え方を学ぼう!」から~

さる2017年3月27日に開催された集中講座「何気ない日本人の習慣・考え方を学ぼう!」において行われた議論をまとめた冊子「豊かな大学生活への第一歩 Q&A vol1」ができました。留学生として日本に学びにきて研究室で直面するちょっとしたカルチャーギャップについて留学生と日本人学生が話し合ったものをまとめたものです。

配布自由です。ダウンロードはこちらからどうぞ! 豊かな大学生活への第一歩v1.2 (追記:2017.04.29に微修正版にさしかえました。)

 

 

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書籍発刊!博士になったらどう生きる?―78名が語るキャリアパス」

★博士になったらどう生きる_カバー

「東京大学フューチャーファカルティプログラム」(東大FFP)の修了生が中心となって完成した本です!

 

大学に入学した後、大学院に進学をし博士課程を修了したその先にはどういう人生が描けるのか?

多くの人々はもちろん博士課程に在籍している当人達にとっても、「博士課程のその先」は非常に不透明です。

この本は、この問いにこたえようと、多様な領域の方々へのインタビューを中心に構成されています。前半には大学の学位取得への基本的な道のりのこと、そして、望むキャリアパスに進むために準備しておくと良いことなどに関する知識をまとめています。後半は、15の専門領域にわたる博士課程を修了した方々のインタビューがおさめられています。

本書は、東大FFPの修了生が中心となり、本書籍の基本構成の計画やインタビューなどを行い構想から2年近くかかってようやく完成しました。これだけ多くの多様な方々のインタビューがなしえたのは、この東大FFPの持つ多様性によるところが大きいでしょう。

現在多方面で活躍している方々がキャリア途上で考えてきたこと、工夫してきたことがおさめられています。

大学生や大学院生はもちろんのこと、社会人の方や高校生の方にもお手にとって頂きたいと思います。

 

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東大FFP第9期 DAY2

4月20日、21日は東大FFPのDAY2でした。今回のトピックは下記のとおりです。

  • ・インストラクショナル・デザイン ADDIEモデルの紹介
  • ・クラスデザイン (90分や105分の授業をどうデザインするか)
  • ・アクティブ・ラーニングの方法(問いかけ、Think-Pair-Share、Peer Instruction)
  • ・アクティブ・ラーニングの効果と限界
  • ・モチベーション(期待価値理論)
  • ・クラスデザイン演習
  • ・今回の授業設計の説明
先週に続き2回めの授業です。
第8期から変更したのは、モチベーションを学ぶところです。
『大学における「学びの場」づくり』(2014)の「モチベーションの喚起に失敗している授業の例」を配布し、その教授にどうしたらモチベーションがあがるかアドバイスするワークにした点です。前は、「それぞれがつまらないと思った授業へのアドバイス」としていました。
いかに「じぶんごとにするか」という点で、それぞれの経験にひもづけるのは重要なのですが、深く学んでもらうための共有の時間を有意義にする、という観点もあります。特に時間が限られている場合には、共通の題材を議論してもらったほうが、それぞれの背景の説明や理解の時間が少なくて済み、一つの材料を多角的に議論をしてもらいやすいので、この設定としました。
感触としてはうまく狙い通りになったかなとは思います。とはいえ、「ワークの時間が短い」というフィードバックがちらほらきているので、そこは、またデザインの変更、あるいは、オンラインディスカッションの方向に促せるかどうかを考えています。
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東大FFP第9期 DAY1 スタートしました

4月13日(@本郷)、14日(@駒場)より東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)第9期が無事スタートしました。S1,S2にわたり、2コマ続きで原則的に各週開催です。

今回は初回ということで、特に「協調的学習環境」をつくることに重点をおきました。主たるトピックは下記です。

  • ・目的・目標とグラウンドルールの提示
  • ・アイスブレイク(他己紹介)
  • ・研究紹介(1分間自己紹介)&相互評価
  • ・高等教育の現状
  • ・東大FFPの概要
毎回「知り合いは0」がほとんどの状態からスタートしますので、最初こそ緊張した空気ですが、応えやすい質問からはじめて次第にグループワークに至ることで、気持ちがほぐれていくようにデザインしています。2コマ続きですと時間にすると3時間10分になりますが、受講生の方々には積極的にとりくんでいただけたように思い、まずは、よい環境づくりができたのではないかと思います。
研究紹介は、担当する授業の自己紹介の一環として位置付けており、1分間で自分の研究の価値や面白さを学習者に伝えられることを目的として、やっていただいています。しかしながら、非常に多様な研究をコンパクトに聞くことができ楽しい時間です。研究紹介は全て動画にとっており、都度、聞いている側がフィードバックシートを作成します。クラスメイトがフィードバックシートを作っている間は、講師が直接当人に個別にフィードバックをします。課題としては、撮影された動画と他者からの評価をふまえ、「良いところ、改善するところ、他者から学んだところ」をまとめ提出してもらっています。
このプログラムでは、大学院生とポスドク、教職員が混合しているので、まずは、その垣根を取り払うことが重要だと考えています。互いによい学び合う環境づくりのためには、「さん」付けで呼びあうこと、3K(敬意を持って、忌憚なく、建設的に)をグラウンドルールとしてお願いしました。
まずは順調に滑り出し、ほっとしています。
(栗田)
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FFP初回授業は4/13開始です

東京大学フューチャーファカルティプログラム第9期のスタートは、4/13(木)・4/14(金)になります。
4/6(木)・4/7(金)ではないのでご注意ください。

なお、現在も本エントリーを募集中です。4/9(日)いっぱいが締切ですので、ご応募お待ちしております。

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イベント

2017年度 日本学術振興会 特別研究員 申請書作成ワークショップ開催のお知らせ

2017年度も日本学術振興会 特別研究員 申請書作成ワークショップを開催いたします!
過去のワークショップに関する報告はこちら → 2015年度2016年度
半日ワークショップを約2週間おきに計3日間行う予定です(1日だけの参加も OK とします)。

下記の方々を募集しますので、ぜひご参加ください。
注: 東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)の関係者が参加の必須条件です

・申請書を作成する方(メンティー)
・作成の支援をしてくれる方(メンター、応募条件:特別研究員の採用経験者とします)

以下、ワークショップに関する詳細です。

日時と場所(場所の詳細は別途お知らせします)

2017年3月26日(日)13:00~18:00 第1回 申請書作成ワークショップ @ 本郷
2017年4月16日(日)13:00~18:00 第2回 申請書作成ワークショップ @ 本郷
2017年4月30日(日)13:00~18:00 第3回 申請書作成ワークショップ @ 本郷

メンターが参加するメリット

申請書の作成に関する知見をメンター間で共有できます。
経験が将来の大学教員としての研究費申請や研究室運営などに役立つことが期待されます。
そして、何よりメンティーが受かってくれるととても嬉しいです。

当日の簡単な流れ

【第1部 13:00~15:00(最大受け入れメンティー数 = メンターの数×4名)】
・オリエンテーション
・ワークシートを用いた全体レビュー
・ワークシートを用いたピアレビュー
【第2部 15:30~18:00(最大受け入れメンティー数 = メンターの数×2名)】
・メンタリング(申請書に関する1対1の相談)
・振り返り

メンティーの事前課題(メンターは事前準備必要ないです)

・事前課題用ファイルへのリンク
https://www.dropbox.com/sh/1270kodshu12r3h/AADcAULTJgr68nOlHt3dLtk4a?dl=0

・学振申請書の要点をまとめたワークシートの作成
ワークショップ前日までに、参加者に後日招待するサイボウズグループの共有フォルダ「ワークシート(記入済)」にファイルをアップロード
ファイル名は「ワークショップ開催日yyyy.mm.dd_ワークシート_v1.0_氏名.doc」。例: 2017.03.26_ワークシート_v1.0_吉田塁.doc

・学振申請書の作成
ワークショップ前日までに、参加者に後日招待するサイボウズグループの共有フォルダ「申請書(記入済)」にファイルをアップロード
ファイル名は「ワークショップ開催日yyyy.mm.dd_申請書_2017_氏名_v1.docx」。例: 2017.03.26_申請書_2017_学振(DC1)_吉田塁_v1.docx

・学振申請書のチェックシートを用いた自己評価
ワークショップ前日までに、参加者に後日招待するサイボウズグループの共有フォルダ「チェックシート(記入済)」にファイルをアップロード
ファイル名は「ワークショップ開催日yyyy.mm.dd_チェックシート_v1.0_氏名.doc」。例: 2017.03.26_チェックシート_v1.0_吉田塁

メンティーの持ち物(メンターには基本的には必須の持ち物はありません)

・作成したワークシート(6部)
・作成した学振申請書(3部)
・PC

注意事項

・メンターの数によっては、第2部に参加できない方、第1部にも参加できない方が発生してしまう可能性があること、ご了承ください。
・メンティーの受け入れに関して、学内者優先で先着順とします。
・ワークショップ毎にメンターとメンティーの組み合わせが変わる可能性があります。
・東大 FFP 修了生や受講生でなくても、東大 FFP 関係者の紹介があれば参加可能です!

メンティー用 参加申し込みフォーム

・第1回(2017年3月26日)(〆切: 3月20日、参加可否通知: 3月22日)
https://goo.gl/forms/xmY9l4q4kW9x1dQC2

・第2回(2017年4月16日)(〆切: 4月10日、参加可否通知: 4月12日)
https://goo.gl/forms/ffrScHvx5baxhl8o1

・第3回(2017年4月30日)(〆切: 4月23日、参加可否通知: 4月25日)
https://goo.gl/forms/rf99sNPwQmEFWsIx1

メンター用 参加申し込みフォーム

・第1回(2017年3月26日)(〆切: 3月20日、参加可否通知: 3月22日)
https://goo.gl/forms/Bv8RajJtsD6P304H2

・第2回(2017年4月16日)(〆切: 4月10日、参加可否通知: 4月12日)
https://goo.gl/forms/75fSaTGmy9Lkdjem1

・第3回(2017年4月30日)(〆切: 4月23日、参加可否通知: 4月25日)
https://goo.gl/forms/jX5DlJuGuZLExsp93

ご質問などは、吉田(yoshida[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp、[at]を@に変更)へお知らせください。

みなさまのご参加お待ちしております!
どうぞよろしくお願いいたします!

(東大 FFP 1期生 吉田塁)