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書籍発刊『インタラクティブ・ティーチング 実践編2 学びを促すシラバス』

この度、『インタラクティブ・ティーチング 実践編2 学びを促すシラバス -コースデザインの作法と事例-』(栗田佳代子・中村長史・日本教育研究イノベーションセンター、河合出版)を刊行しました。

オンライン講座「インタラクティブ・ティーチング」でも取り上げられているシラバスについて、本書ではより丁寧に解説し、多様な実例をおさめています。

本書は、これまで主として授業選択資料として用いられてきたシラバスをあらためて「学習者の学習を促す」および「授業全体をデザインする(コースデザイン)」ためのツールとして見直し、活用することに主眼を置いています。

Amazonでのご購入はこちらから。

また、出版社から直接購入いただくことも可能です。サンプルもご覧いただけますので、こちらからご確認ください。

 

本書はオンライン講座と同様に、大学院生や大学教員だけでなく、初等中等教育の先生方にも役立つ内容となっています。

是非多くの方々にお手にとって頂けると幸いです。

 

■ 関連リンク

インタラクティブ・ティーチングとは | 東大FD

Interactive Teaching(インタラクティブ・ティーチング) | Coursera

 

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イベント

【9月13・14・15日開催】「インタラクティブ・ティーチング」リアル・セッションのご案内

この度、「インタラクティブ・ティーチング」では3日間の対面集中講座「リアル・セッション」を開催いたします。本セッションでは、「インタラクティブ・ティーチング」で学んだ知識をさらに深めるだけでなく、模擬授業の実施や、シラバスの作成、TP/SAPチャートの作成など多くのワークを通じて実践的に学ぶことができます。

本セッションへの参加をご希望の方は、以下の申し込みフォームからお願いいたします。

https://forms.gle/iUSN8nyxpGfx7Zqf6

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

 

実施概要は以下の通りです。(変更は太字 ※2023年7月21日14:40更新)

【「インタラクティブ・ティーチング」リアル・セッション実施概要】

  • ◇日時:2023年9月13日(水)13:00~20:45、14日(木)9:00~17:20、15日(金)9:00~13:00の3日間 ※全ての日にご参加ください。
  • ◇形式:対面(開催場所は主催者より追って連絡) 
  • ◇担当講師:東京大学 栗田 佳代子 朴 源花 河上 愛梨 鍋田 修身
  • ◇対象:「インタラクティブ・ティーチング」を修了された方(または、2023年9月7日までに修了見込みの方)で、事前課題に取り組める方
  • ◇言語:日本語
  • ◇費用:参加費は無料。宿泊費・食費は実費で2万円程度
  • ◇定員:16名 ※提出物の内容により参加の可否を判断します。申し込みフォームにてご提出いただく「参加動機」と「クラスデザインシート」をもとに行います。結果は提出物を確認次第お知らせします。
  • ◇参加申込締切:8月23日(水)23時59分(日本時間)
  • ◇内容:本セッションでは、「インタラクティブ・ティーチング」での学びをもとに、様々なワークの演習を通して、ご自身の授業に活かせる実践的な知識・経験を獲得することを達成目標としています。また、事前課題として、(1)模擬授業、(2)クラスデザイン、(3)テキストシラバスを予定しています。(クラスデザイン及びテキストシラバスにつきまして、現在教員でない方は、自分が担当とすると思われる授業を想定してご作成ください。)詳細は、後日お知らせいたします。当日のスケジュールは、こちらからご確認ください。

 

本イベントでは、受講者の声を把握し今後のプログラムの改善および効果を学術的に分析するため、「満足度アンケート」を実施しております。研究として公表する場合には統計的に処理を行うなど匿名性に配慮した形での公表となります。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

本イベントは、「インタラクティブ・ティーチング」を9月7日までに修了することが参加条件となっております。Coursera「インタラクティブ・ティーチング」の受講をご希望の方は、併せて以下の講座案内をご覧いただき、講座の受講登録(無料)をしていただきますようお願いいたします。

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【インタラクティブ・ティーチング 講座案内】

 

【本件に関するお問い合わせ先】

  • 東京大学 大学総合教育研究センター 河上愛梨
  • E-mail: utokyo_fd[at]he.u-tokyo.ac.jp
  • ※[at]を@に置き換えてください。
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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 5

2023年6月27日(火)にUTokyo Global FFDPの第5回(DAY 5)を対面形式で行いました。今回のトピックは「振り返り&クラスデザイン(review & class design) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 5のハイライト

まず、前回の授業内容を参加者の意見を交えながら復習しました。

授業の前半では、ポスターツアー(poster tour)/ギャラリーウォーク(gellery walk)を実践しました。参加者は4つのグループに分かれ、ポスターの作成に取り組みました。それぞれのポスターは、過去4回の授業のうち1回分の主な内容についてまとめたものです。これは単にこれまでの内容を思い返すだけではなく、ポスターツアー/ギャラリーウォークを体験することで、その技法自体をより深く理解する狙いもありました(これを経験学習と呼んでいます)。

続いて、授業およびインストラクションのデザインと改善に関するさまざまな考え(重要な場面、出来事など)について考察しました。

こうした準備のもと、参加者はグループに分かれて、次のセッション(DAY 6, DAY 7)で教えるために準備した授業のデザインと構成を共有しました。デザインシートを共有しながら、他の受講者からフィードバックを受け、よりよいものに仕上げていく作業でした。次の2つのセッションで、受講者は短い授業を行い、他の参加者からフィードバックを受けることになっています(2週で計2回行います)。

最後に、恒例のセッションの総括を行い、次回の授業の構成について説明しました。受講者は簡単なアンケートにも答えました。

DAY 6以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 4

2023年6月20日(火)にUTokyo Global FFDPの第4回(DAY 4)を対面形式で行いました。今回のトピックは「コース&シラバスデザイン(course & syllabus design) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 4 のハイライト

まず授業の始めに、オンラインツールを使って参加者からリアルタイムで反応を収集し、前回の授業の内容について受講者のアイデアを交えながら復習しました。

その後、本コースの設計について受講者に示しました。特に、前回の授業の学習について、毎回どのように振り返ってきたかを説明しました。

これは、次の二つの理由で重要であると考えています。:

(a)これまでの授業の設計・振り返り方を説明することで、受講者が今現在経験している学習体験の理論的根拠の一部を可視化できる点、また、(b)受講者が自分が教える授業でも実践できるアイデアである点(したがって、これは学習教材でもあります)。

授業では、受講者が事前に視聴したビデオの中で紹介されたコースやシラバスのデザインに関するさまざまなアイデア(逆向き設計(backward design)、構成的アラインメント(constructive alignment)、シラバスの構成要素など)を確認した。

続いて、さまざまな教育概念(目標(goals)、目的(objectives)、目標としての学習成果(intended learning outcomes))について、さまざまな大学がこれらの用語をどのように定義し、使用しているかを調べました。

これに関連して、ブルームの分類法を考慮した学習成果の示し方などについても学びました。

このような準備を行った上で、授業の主な活動として、受講者は自分のシラバスを見直し、それを改善し続けるための案やフィードバックを共有しました。参加者全員が(休憩中でも)非常に活発に議論していたのが印象的でした!

最後に、今後の授業について説明しました。(続く授業では、受講者は授業を設計し、それを他の参加者の前で実践することでフィードバックを受けます)。

DAY 5以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 3

2023年6月6日(火)にUTokyo Global FFDPの第3回(DAY 3)をオンライン形式で行いました。今回のトピックは「評価とフィードバック(assessment, evaluation and feedback) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 3 のハイライト

まず、受講者の学習過程と学習成果について明確に焦点を当てるため、以下の方法を使用しました。

  • a) 授業の異なる場面で、同じまたは類似の質問に対する受講者の回答を比較

  • b) 受講者が事前に作成した質問を活用し、教授・学習法、ルーブリックの使用について学んだことを確認

また、授業の中で、多肢選択式問題を作成するためのフィードバックやアイデアについて議論しました。その中で、certainty-based marking/confidence assessmentについて紹介されました。これは、学習者が各質問に対してどの程度自信を持って回答しているかに基づいて、各回答に対して点数を割り当てるというものです。

以下のスライドで使用されている画像は、次の文献からの抜粋です: Wu, Q., Vanerum, M., Agten, A., Christiansen, A., Vandenabeele, F., Rigo, J. M., & Janssen, R. (2021). Certainty-Based Marking on Multiple-Choice Items: Psychometrics Meets Decision Theory. Psychometrika, 86(2), 518-543.

今回のもう一つのハイライトは、受講者が教育・学習ストラテジーとしてスピードデート(speed-dating)を経験学習(スピードデートを体験しながら学ぶこと)を通して学習したことです。オンライン上でこの手法を行うのは難しいことですが、最後に参加者の笑顔が見られたので良かったです!

今回の授業では、(授業前に数本のビデオを視聴後)受講者の学習をもとに、グループに分かれて、グループワークを評価するためのルーブリックの作成について話し合い、評価のさまざまな性質や目的に関する主要なアイデアをまとめた表を作成しました。

最後に、質の高いフィードバックの特徴について、参加者とアイデアを出し合いました。

授業の最後に、次回の授業の案内と、それまでに提出する課題について確認しました。

DAY 4以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!次回の授業は対面です!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 2

2023年5月30日(火)にUTokyo Global FFDPの第2回(DAY 2)をオンライン形式で行いました。今回のトピックは「教授&学習方法・方略・技法(teaching and learning methods, strategies and techniques) 」でした。以下、セッションの重要な場面(ハイライト)をご紹介します。

 

DAY 2 のハイライト

授業では、まず前回のDAY 1の内容を、参加者の「学んだこと」に対する回答を使いながらまとめました。この回答は、DAY 2までに受講者の方々に提出していただいた、振り返りの記述課題を通じて得られたものです。

また、ChatGPTを使って、授業評価手法classroom assessment technique, CAT)を作成しました。AIに完全には正しくない説明をさせることで、ChatGPTが生成した説明を再検討しながら「反転授業」について議論しました。

経験学習(ジグソーの経験を通じてジグソーを学ぶなど)を用いて、さまざまな教授・学習技法を学びました。シンク・ペア・シェア(Think-Pair-Share)、ジグソー法(Jigsaw)、ギャラリーウォーク(Gallery Walk)、フィッシュボウル(Fishbowl)の4つの技法を学びました。写真はブレイクアウトルームの様子です。

その後、クラス全員で教授・学習ストラテジーについて話し合い、意見を共有しました。

授業の最後に、受講者が自分の学習効果を継続的に把握するための方法を提示しました。オンラインフォームに記入してもらい、その結果を次回のDAY3で考察します。

DAY 3以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【レポート】UTokyo Global FFDP 第2期:DAY 1

2023年5月16日(火)にUTokyo Global FFDPの第1回(DAY 1)をオンライン形式で行いました。今回のトピックは「学習の科学(The science of learning)」でした。

授業の中では、以下に示すセッションの重要な場面のまとめを「本日のハイライト」と題して、参加者の方々にその日の授業やワークの成果を思い出していただくために共有しています。これらのハイライトは、授業で出てきたアイデアや関心を持たれるような他の関連する側面についてより詳細に説明する「フォローアップ/フィードフォワード文書」に添付されています。

DAY 1 のハイライト

受講者は授業前の予習として見た動画の内容をもとに、学習の科学についての重要な側面について共有し議論しました。(本講座は全体として反転授業で構成されています。)

UTokyo Global FFDPでは、コースが始まる前に「事前調査(initial survey)」を実施しています。この調査の目的は、事前に受講者の考えや関心、ニーズを把握すること、またそれに合わせて授業の内容を調整することです。授業では、受講者の新たな学習成果を可視化するために調査の結果を使用しながら、学習の科学に関するこれまでの考えと実用的意義について議論しました。

授業では、「足場かけ(Scaffolding)」のアイデアについても議論し、そのアイデアに基づいて、学習に寄与できるようなコースやクラス設計において留意すべき点についても共有しました。

教員の仕事を「円滑にすすめる」ようなChatGPTといったチャットボットの活用についても議論されました。例えば、学生の成果物について要約することなどに使うことができます。(ただし、学生と彼らの学習に潜在的な危険性がなく、教師が慎重に検討した場合に限ります。)

最後に、学習者中心から教員中心のアプローチまでさまざまな選択肢について議論し、教育方法の一つ「ディレクト・インストラクション(direct instruction)」の考え方についても議論したことも、このセッションのハイライトでした。

DAY 2以降も、UTokyo Global FFDPの新しいレポートをどうぞお楽しみに!

 

エルバス・ガブリエル博士 (講師・特任准教授)

河上愛梨(スタッフ・学術専門職員)

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【開催報告】UTokyo FD Open「Course & Syllabus Design」「Class Design & Microteaching」

UTokyo FD Openの2つのワークショップ「Course & Syllabus Design」と「Class Design & Microteaching」が2023年3月30日と31日にそれぞれ開催されました。

今回のワークショップは本郷キャンパスで開催され、「Course & Syllabus Design」では18名、「Class Design & Microteaching」では10名が参加しました。所属、職位、分野、出身地域など多様な参加者にお集まりいただきました。

 

UTokyo FD Openの詳細は、こちらから。

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【3月17日(金)開催】 第20回 東大院生・教職員によるミニレクチャプログラム

「教える」を学ぶ東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)第20期を修了した大学院生・教職員によるレクチャを行います。東大FFPの授業で優秀なレクチャをした6名が、学びの成果を活かして専門外の人にもわかりやすく伝えるミニレクチャを行います。今回もオンライン開催です。ぜひご参加ください。

日時2023317日(金)17:0019:30
開催方法Zoomによるオンライン開催(要申込)
対象者:レクチャのテーマやアクティブラーニングに興味のある方 学内・学外を問いません

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プログラム: 司会:朴 源花 助教(東京大学大学総合教育研究センター)

17:00-17:10 オープニング 図書館から始まる!新しい学びと出会い
栗田 佳代子 教授(東京大学大学総合教育研究センター)
「東大院生・教職員によるミニレクチャプログラム」の意義、そもそも東大FFPとは何か?など、企画の趣旨を語ります。

17:10-17:30 ミニレクチャ1 性別役割分担意識ってなに?~ジェンダー平等への影響を考えてみよう~
講師 佐野 敦子 さん(情報学環)

17:30-17:50 ミニレクチャ2 ヒトの合理性を問う ~進化心理学へのいざない~
講師 廣戸 健悟 さん(教育学研究科)

17:50-18:10 ミニレクチャ3 海洋におけるもう1つのCO2問題
講師 原田 尚美 さん(大気海洋研究所)

18:10-18:20 休憩

18:20-18:40 ミニレクチャ4 セキュリティにおける4つの「リスク対応」
講師 粕淵 卓 さん(新領域創成科学研究科)

18:40-19:00 ミニレクチャ5 都市工学基礎 住みやすい「まち」について考える~「土地区画整理事業」をなぜ行うのか?
講師 岡村 杏奈 さん(工学系研究科)

19:00-19:20 ミニレクチャ6 形成外科って何する科?
講師 加藤 基 さん(医学系研究科)

19:20-19:30 閉会挨拶・アンケート記入

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申込方法:下記Webサイトの申込画面からお申し込みください。
https://webform.adm.u-tokyo.ac.jp/Forms/mlp20/

お問合せ先:東京大学附属図書館総務課
E-mail: ac-info * lib.u-tokyo.ac.jp ( * を@に直してください)

注意事項
*途中参加・退室可能です。
*当日の講演の様子は録画し、公開可のものについては後日東京大学の運営するWebサイト(東大TV)に掲載する予定です。Zoomの録画映像が公開されます点ご了承ください。
*参加者の皆様による録画・録音・ 撮影・画面キャプチャーなどの行為は禁止します。
*参加にあたって障害等のため配慮が必要な方は事前にご連絡ください。
*申し込みが完了すると自動で返信メールが届きます。メールが届かない方は上記問い合わせ先メールアドレスまでご連絡ください。

主催:東京大学大学総合教育研究センター / 東京大学附属図書館
講師:東京大学フューチャーファカルティプログラム(東大FFP)の修了生

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