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開催「英語アブストラクト作成」ワークショップ

東京大学フューチャーファカルティプログラムのリサーチ支援の一環として、下記プログラムを開催します。英語アブストラクト作成による英語表現、および英語のプレゼンテーションについて基礎から学べるプログラムです。

若手研究者のための英語でまとめるアブストラクトの書き方〜世界を舞台に躍進するための「万能ツール」

【日時】7月26日~28日(3日間) 14:55~18:35(毎日4−5時限)
【場所】情報学環本館6階実験室
【講師】William H. Coaldrake ウィリアム・コールドレイク
【対象】本学に在籍する教員、ポスドク、特任研究員など
【概要】
アブストラクトは博士号の取得からノーベル賞の審査まで幅広く用いられ、学者としてのキャリアを積むには、その全ての段階で必ず使われているものです。

今回のコースでは、ワークショップのかたちで国際的に効果的でインパクトがある100−250ワードのアブストラクトの簡単な書き方を学びます。基本方針は自分の研究成果の核を絞り込み、更に磨き込んでコンパクトな「アブストラクト」にまとめることです。

ここでは特に高度な英語力は必要とされませんが「アブストラクト」の雛形に沿った英語での簡潔な表現を学びます。その上でこの「アブストラクト」を会議やゼミでの発表のために、いかに20分以内の「パワーポイント」でまとめるかを学んでいきます。

参加希望者は、事前に自分で完成した研究論文について、各自日本語で「アブストラクト」を書き、それに出来れば英語による「アブストラクト」を付けた試案を準備してください。

詳しい情報は、以下のホームページを参照してください。
http://www.abstractjp.com/ja/syllabus

参加希者は、こちらのフォームから登録をお願いします。
ただし定員20名に達した場合はその時をもって締切とします。(申込フォームがクローズします。)

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東大FFP第9期 模擬授業2回目

6月29,30日はDAY7模擬授業の2回めでした。

前回のDAY6では、各自準備してきた6分間の模擬授業について5-6人のグループにわかれて、1人25分程度の持ち時間で、ブラッシュアップをしました。それを踏まえて改善された模擬授業を今回行っていただきます。

前回は4グループでしたが、今回は2グループにわかれます。クラスによってばらつきがありますが10-13人を相手に、プロジェクタや大画面モニターを使って、比較的通常の授業に近い形で授業をします。

下記が一人分のプロセスです。時間が限られているため、コメントの時間はどうしても短くなってしまいますが、その分テンポよく進みます。

1.模擬授業実施(6分)
・授業を実施する
2.フィードバック(3分)
・授業実施者は直接グループ担当責任者(講師・FFP修了生)からの直接フィードバック
・受講生役聞はフィードバックシート記入
3.コメント(3分)
・厳密ではありませんが、前回同じグループだった人、初めて受講した人から。
4.交代時間(2分)

 

今回の模擬授業2回めまでに受講生は、下記のことをしています。

1-a) DAY5 2例の模擬授業の検討会(目的:相互フィードバックの練習と、良い授業のメタ的な観点の獲得)
1-b) DAY5の振り返りレポート(目的:メタ視点について認識)
2-a) DAY6 4-6人による模擬授業のブラッシュアップ(目的:相互のフィードバックによる模擬授業のブラッシュアップ)
2-b) 動画確認、相互フィードバックによる自分の模擬授業改善の方針レポート(目的:自分の改善プランの提示、他者の模擬授業からの学びの明確化)

結果的には、多くの「良い」模擬授業がみられました。「ミニ大学」のような時間でした。

そして、さらに楽しみだと思うのは、受講者の方々それぞれが何を学びとっていただいたのか、今回の模擬授業後に振り返ってもらうそのレポート内容です。

(栗田)

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第9回東大院生によるミニレクチャプログラム 第1回事前勉強会を開催します

7月下旬に開催予定の「第9回東大院生によるミニレクチャプログラム」の第1回事前勉強会を、下記の通り開催いたします。

日時:2017年7月5日(水)15:00~17:00

場所:東京大学 本郷キャンパス 福武ホール地下1階 講習会コーナー

内容:7月26日(水)開催のミニレクチャプログラムで披露される30分間のミニレクチャ2本を、参加者のみなさまのご意見を頂戴しながらブラッシュアップします。

講師とタイトル:

山本暁美(東京大学大学院 学際情報学府)「地域アートってなんだろう?:アーティストの眼、地域の眼」
正木郁太郎(東京大学 大学総合教育研究センター)「『国民性の違い』について考える:文化心理学のこれまでとこれから 」

講師のお2人とともに授業をブラッシュアップする経験をしてみませんか?
学内者も学外者もどなたでも大歓迎です。

飛び入り参加も可能ですが、配布資料準備の都合上、下記ページにて参加申込をいただけると幸いです。
https://goo.gl/forms/paTir5Qh27JXjZKM2(こちらは勉強会参加のための申込フォームです)

詳細はこちら(7月26日当日のミニレクチャの参加申込はこちらからお願いします)

みなさまのご参加を、お待ちしております。

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「第2回ファカルティ・ランチョン」開催報告

本日、第2回ファカルティ・ランチョンを開催いたしました。下部に配布資料があります。
簡単に開催概要と、次回の予告についてご報告します。

様々な研究科・部局などから、合計で約10名の方々にご参加いただきました。

1) 本日のテーマ
本日のテーマは、前回に引き続き「モチベーション」でした。
モチベーションの引き出し方に関するARCSモデルをご紹介し、議論の導入にしました。

 

2) 参加者の「悩み」の共有とディスカッション

まず、一人で自分の授業についてのARCSモデルの観点からの学生のモチベーションをあげる工夫について考え、続いて3人グループでそれを共有しました。続いて全体で、良い取り組みや「悩み」の解決法を議論しました。
議論された「悩み」の例およびその解決案は次のようなものです。

「90分間の授業で学生にどうやって成功体験をさせるか?」

→・冒頭に到達目標を示し、最後にあらためて示してそれを確認する

・グループワークなどで、ふりかえりの時間を設けることで、行ったことをふりかえり達成感をもたせる

・タスクを小さくし、スモールステップを設けて、達成感を多く持たす機会を作る

 

「オムニバスの講義での途中からの担当時や大教室での講義において、モチベーションがあがっていない中、ワーク参加のモチベーションを高めるにはどうするか?」

→・グループワークなどを導入する際には、必ずその意図や効果も説明する

・学生のニーズにうまく合わせた授業設計や、人数設計を試みる
3)参考文献
特に今回の話題提供に関連する参考図書です。

ケラー J.M.著、鈴木克明訳 (2010)『学習意欲をデザインする –ARCSモデルによるインスト落書なるデザイン-』北大路書房 (Keller, J. M. (2009). Motivational design for learning and performance: The ARCS model approach. Springer Science & Business Media.)

次回ファカルティ・ランチョンは7月に開催を予定しています。
詳細は近日中に告知をいたしますが、現在のところ7月中旬~下旬を予定しています。
テーマは「授業の効率化やその工夫」の予定です。
ぜひ参加をご検討ください。

 

配付資料

2017.06.21_第2回 ファカルティ・ランチョン4up

 

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東大FFP第9期 DAY6 模擬授業ブラッシュアップ

6月15,16日はDAY6模擬授業のブラッシュアップでした。

前回のDAY5では、「良い授業」の観点をつかんでもらうこと、良いフィードバックをしあえるようになることを目的に、二例の模擬授業の良い点、改善点についての検討をじっくり行いました。今回のDAY6では、各自準備してきた6分間の模擬授業について5-6人のグループにわかれて、1人25分程度の持ち時間で、ブラッシュアップをしました。

下記が一人分のプロセスです。

1.模擬授業実施(6分)
・授業を実施する
2.フィードバック(3分)
・授業実施者は直接グループ担当責任者(講師・FFP修了生)からの直接フィードバック
・受講生役聞はフィードバックシート記入
3.検討会(14分)
・グループで良い点と改善点をディスカッション。書記がメモする。

4.交代時間(2分)

このブラッシュアップが活きるには、下記のことが重要だと考えています。
1)模擬授業を行うことの価値を当人が十分理解していること
2)褒め殺しや批判・攻撃にならない、相互に建設的で良いフィードバックが行われる場であること
3)ブラッシュアップが確実にとりいれられるタスクが次にあること

そして、それぞれを実現するために講師側は次のようなことをしています。
1)のために→模擬授業をすることの価値を伝えるようにしています(模擬授業がFFPで学んだことの多くを実践する集大成の場であること、教員になった後では、なかなかこういう場がないことなど)。
2)のために→失敗が学びにつながることや3K(敬意をもって、忌憚なく、建設的に)のルールを確認する。フィードバックシートを説明し、フィードバック方針についてあらためて伝えています。また、各グループに模擬授業経験者または講師を配置して、良いフィードバックができる体制をつくっています。
3)のために→フィードバックや振り返りの内容から、自己評価とその理由および具体的改善方針、他者から学んだことを課題として提出してもらっています。また、次回に改善された模擬授業を実施するようなデザインにしています。

 

このブラッシュアップの回は、いつも東大FFP修了生の方々にご協力いただけています。ありがとうございます。多様な授業をみて良いフィードバックを返すという責任のもと、模擬授業をつくっていた側とはまた違った学びがあるので、ぜひ今後も多くの方々にご協力いただけると幸いです。

 

そして、次回DAY7の改善ぶりがとても楽しみです。

(栗田)

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2017年度 日本学術振興会特別研究員 申請書作成ワークショップ 実施報告

概要

2017年3月26日、4月16日、30日に、日本学術振興会(以下、学振)の特別研究員へ応募するための申請書の作成を支援するワークショップを実施しました。
ここでは、申請書を作成する人をメンティー、その作成を支援する人をメンターと呼びます。全3回で作成者のべ44名、メンターのべ25名、計69名のワークショップとなりました。
今回のワークショップは2016年度ワークショップの反省を活かし、申請書作成のポイントを全体共有するため、申請者1名が前で自分の申請書について説明し、そのコメントを全体で行う全体レビューの時間を設けました。
ワークショップは、オリエンテーション、全体レビュー、ピアレビュー、申請書レビュー、メンタリング、振り返りの流れで行われました。

参加者のチームおよびグループ編成

このワークショップでは、メンター1人とメンティー最大2人のチームを作りました。
また、チームを2つ合わせたグループも作りました。
後述するピアレビューはグループで、メンタリングはチームで行いました。

ワークショップの具体的な流れ

13:00~13:20 オリエンテーション

WSの趣旨や流れの説明、参加者の自己紹介が行われました。

13:20~14:00 公開レビュー

まず、メンティーのボランティアを募り、1名前に出てきていただき、メンティーが作成したワークシートを用いて内容に関する説明(5分間)をしてもらいました。
その後、申請書の改善に関する議論(10分間)をまずチームで行いました。そして、それをふまえてどのような議論が行われたかを全体で共有し、合わせて申請書を作成する具体的なコツも共有しました。

14:00〜15:00 ピアレビュー

今度はグループに分かれ、メンティーがワークシートを用いて内容に関する説明(5分間)をした後、申請書の改善に関する議論(9分間)を行いました。
グループは、基本的にメンティーが4名、メンターが2名で構成されているため、上記のプロセスを4回繰り返しました。
ワークシートを用いて、内容の構成やロジックに改善点がないかを中心に議論しました。

15:00~15:30 申請書レビュー

次のメンタリングに入る前に、申請書を読む時間を設けました。
グループは、基本的にメンティーが2名、メンターが1名で構成されているため、メンターはメンティー2名分の申請書、メンティーはもう1名の申請書を読み、改善点を考えました。

15:30~17:45 メンタリング

メンターとメンティーが一対一で1時間を目安に申請書の改善に関する対話(メンタリング)を行いました。
メンタリングを受けていないメンティーはその様子を PC でメモし、適宜フィードバックも行いました。

17:45~18:00 振り返り

ワークショップを振り返り、学んだことを共有しました。

ワークショップの良かった点、改善できる点

前回の反省を活かし、申請書に関する全体での議論ができたことは非常に良かったと思います。
全体レビュー後に、ワークシートや申請書のレビューをする時に、「全体レビューでもあったように…」とひもづけられることによって、全体レビューの時の議論の復習にもなり、申請書作成のポイントをより身につけてもらえるように感じました。
3年間にわたる実施および改善により、ワークショップ自体の設計は質が高くなってきましたが、事前課題に改善の余地があります。
事前課題用にワークシートやチェックシートを用意しているのですが、使われた具体例がないため、どのように書けば良いのかわからない、という声がありました。
そこで、今後はワークシートやチェックシートの具体例を提示する必要があると感じました。
また、メンターによる申請書の評価をしていないため、ワークショップを通してどの程度質が向上したかも不明確です。
現在、自己評価用にチェックシートを用意していますが、メンターがそれを用いて担当の申請書をチェックするのは負担が大きい状況です。
そこで、実際に用いられている評価基準などを用いることにより、申請書の質を可視化することが肝要だと感じました。

おわりに

まだ改善の余地があるワークショップではありましたが、多くのメンティーが満足してくれていたようでした。
また、メンターも申請書の作成のコツを共有することができ、満足されている様子でした。
それらをふまえると、全体としてはやって良かったと感じています。
今後も、今回の反省を活かして、よりよいワークショップを作っていきたいと思います。

(付録)ワークショップ実施の背景

日本学術振興会特別研究員は、研究者になる上で重要な肩書きと言っても過言ではありません。実際、特別研究員になった者を対象にした5年経過後調査では、80.5%が「常勤の研究職」に就いています(日本学術振興会 2015)。
また、特別研究員の申請書を作成することを通して、研究内容や計画が洗練されていくことを、一度でも書いた方は感じられたのではないでしょうか。
そういった意味では、特別研究員になること自体のみならず、申請書を作るプロセスにも価値があるといえます。

1人で試行錯誤しながら作成することも重要かもしれませんが、私としては作成に関して知恵があるならば、それを共有した方が、全体として申請書の質が向上し、ひいては研究の質が向上すると強く感じ、本ワークショップを企画、実施いたしました。

【参考文献】
日本学術振興会(2015)特別研究員-DCの就職状況調査結果について,https://www.jsps.go.jp/j-pd/data/pd_syusyoku/27_dcgaiyou.pdf(2017年4月3日参照)

(東大 FFP 1期生 吉田塁)

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「第2回ファカルティ・ランチョン」開催のお知らせ

東京大学フューチャーファカルティプログラムでは、先日の第1回に引き続き、第2回ファカルティ・ランチョンを開催いたします。

テーマは前回内容を踏襲し、「学生のモチベーションをひきだす・保つ・あげる工夫」です。第1回では話しきれなかった内容や、新しい参加者の悩みをもとに、情報共有やディスカッションを行いたいと考えています。
今回はモチベーションのヒントとしてARCSモデルを紹介します。対象は、東京大学の教職員および東大FFPの受講者です。「大学で教える」ことにご関心のあるみなさまの、幅広いご参加をお待ちしています。

参加をご希望の方は、次のフォームから登録をお願いします。
https://goo.gl/forms/kOlgloEOpInz6nZ42
以下、開催概要です。
==
・開催日時
2017年6月21日, 12:10~13:00

・会場
第二本部棟 3階308 センター長室
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/home/access/

・対象
東京大学の2017年度新入教職員
東京大学フューチャーファカルティプログラム受講者
その他東京大学の構成員

・定員
約15名(定員に達し次第締め切ります。)

・持ち物
ランチ・飲み物を必ずご持参ください。

==
・主催
東京大学 大学総合教育研究センター 東京大学フューチャーファカルティプログラム
お問い合わせ https://dev2.utokyofd.com/contact/

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東大FFP第9期 DAY5 模擬授業ピアレビューの練習とまとめ(ポスターツアー)

5月24日、25日は東大FFPの5回目でした。今回のテーマは模擬授業のピアレビューの練習とまとめです。

模擬授業ピアレビューの練習

東大FFPでは6分間模擬授業を全員が行います。模擬授業1回限りでの実施はなく下記のスケジュールにしたがいます。

  1. 2つの模擬授業について、学生相互にフィードバックをかけるピアレビューの練習(DAY5)
  2. 小さいグループ(5-6人)での模擬授業実施+時間をかけたピアレビュー(DAY6)
  3. もう一度模擬授業実施(今度は12-13人のグループ)(DAY7)

今回は、1.のピアレビュー練習を行いました。フィードバックの観点を持たないままフィードバックをしても、有益にはならないためです。また、自身の模擬授業の質をあげるために役に立ててもらう意図もあります。受講生2名に先行して模擬授業を披露してもらい、それをじっくりと検討します。

まず、模擬授業実践の価値(こうした機会は実はなかなかない、こと)、グラウンドルール(3K;敬意を持って、忌憚なく、建設的に)、自身の模擬授業つくりの観点獲得の意図を伝え、模擬授業検討に入ります。

  • ・模擬授業の実施(6分間)
  • ・受講生:フィードバックシート記入、講師役学生:講師からのフィードバックを受ける(3分間)
  • ・グループにわかれて良い点と改善点について議論(12分間)
  • ・全体で共有・ディスカッション(12分間)

(実際には全体共有は、もっとかかりました。)

そして、二人分の模擬授業が終わったら、良い点改善点の「メタ化」をグループで話し合い、共有します。この「メタ化」によって、自分の模擬授業や今後の授業作りの観点を得てもらいたいという狙いがあります。

 

まとめ by ポスターツアー

ポスターツアーという方法を使って、これまでに学んだことを総復習します。総復習をするとともに、「ポスターツアー」というアクティブ・ラーニングの手法を体験するという目標があります。

木曜・金曜どちらのクラスも、どうグループを組んでもすぐにチームで課題に取り組める雰囲気ができています。今回もどのグループも与えられたトピックのポスターを効率よくつくり、しっかりと一人ひとりが説明できていました。

前回行った「ギャラリーウォーク」との比較の上でのメリット・デメリットについて考えることを振り返りの課題の一部として含めました。

やはり、こうしたアクティブラーニングの手法は体験することによる学びが大きいように思います。自分が「使える」ところまでは保証できませんが、少なくとも、実感を頼りに、想像力は働きやすいようになっているのではないかと期待します。

(栗田)

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「第1回ファカルティ・ランチョン」開催報告

本日、第1回ファカルティランチョンを開催いたしました。下部に配布資料があります。
簡単に開催概要と、次回の予告についてご報告します。

様々な研究科・部局などから、合計で9名の方々にご参加いただきました。

1) 本日のテーマ
本日のテーマは「モチベーション」でした。
「期待」「価値」「環境」に着目した学習に関する研究知見をご紹介、議論の導入にしました。

2) 参加者の「悩み」の共有
これに対して、参加者から学生のモチベーションに関する「悩み」として、次のようなものが挙がりました。
「授業や研究室のミーティングに学生が来ない」
「民間就職する学生が、研究に意欲を示さない」
「演習系講義でのモチベーションの引き出し方が難しい」

3) 参加者間のディスカッション
続いて参加者間で、まずはペアを作り、続いて全体で、ミニレクチャを活かした「悩み」の解決法を議論しました。
代表的には、次のような視点が挙がりました。
「授業を通じたゴールをどのように達成するか、スモールステップを作ることで、成功期待を高める」
「論文や研究で得られる『価値』がなにかを学生にはっきり示す」

4)参考文献
今回の話題提供の参考図書です。

・スーザン A. アンブローズ,マイケル W. ブリッジズ,ミケーレ ディピエトロ,マーシャ C. ロベット,マリー K. ノーマン, 栗田佳代子訳 (2014)『大学における「学びの場」づくり よりよいティーチングのための7つの原理』玉川大学出版部(Ambrose, S. A., Bridges, M. W., DiPietro, M., Lovett, M. C., & Norman, M. K. (2010). How learning works: Seven research-based principles for smart teaching. John Wiley & Sons.)
本日のモチベーションについて詳細に解説されている書籍です。

・栗田佳代子・日本教育研究イノベーションセンター編(2017)『インタラクティブ・ティーチング』河合出版
MOOC「インタラクティブ・ティーチング」の内容が書籍化されたものです。「学習の科学」のところでモチベーションについてふれています。次の動画もあわせて御覧ください。 (week3学習の科学) https://dev2.utokyofd.com/mooc/contents

好評につき、次回ファカルティ・ランチョンも開催を予定しています。
詳細は近日中に告知をいたしますが、現在のところ6/21(水)の12:10-13:00を予定しています。
テーマは引き続き「モチベーション」で、本日議論しきれなかった内容などを中心に、議論を深めていきます。
ぜひ参加をご検討ください。

 

配布資料

2017.05.17_第1回 ファカルティ・ランチョン_v1_4up