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ジグソー法の事例

「出生前診断について知り、違いを理解しよう」

 

高校の生物・保健・家庭の融合授業の事例です。複数種類の「出生前診断」について、まずエキスパートグループ(4名)で分担してそれぞれを調べます。

次に各グループから1名ずつが集まるジグソーグループを形成し、複数種類の「出生前診断」について、比較検討します。
そして、その違いや意図、メリット・デメリットなどを確かめていきます。

議論で出てきたことについて元のグループで集まり、ジグソーグループで出てきたことがらを整理して、報告書を作成します。

実施方法で示されたシンプルなものよりも複雑化したところもあり(これを知識構成型ジグソーと呼びます)、ポスターツアーの要素も加味されています。
複数種類ある「出生前診断」のそれぞれを理解するとともにその違いを把握し、現場の「出生前診断」について、より深い理解が可能になります

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2:ジグソー法 (Jigsaw Method)

ジグソー法   (Jigsaw Method)

1.定義  

協調学習()の支援方法です。  グループ活動を支援するための方法
ジグソーパズルのように各パーツを組み合わせると全体像や内容が理解できたり、多角的アプローチができたりします。課題の適切な準備が肝要です。
アメリカの社会心理学者であり、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校の名誉教授でもあるエリオット・アロンソン(Elliot Aronson)が1970年代に提唱しました。

2.実施方法(ひとつの例で説明)

(1)英文の長文課題をA・B・Cのパートに分けます。
 (←教材の準備と分割)
(2)学生を3グループ(このグループをエキスパートグループと呼びます)に分け、資料A・B・Cを配布します。
各グループのメンバーは協力して、英文を和訳しましょう。
 (←教材の配布とグループワーク)
(3)A・B・Cを訳した各グループから一人ずつ出て、グループを再編成します。各パートを訳した学生が一人ずついる構成です。
 (←グループの再構成)
(4)新グループ(ジグソーグループ)メンバーは自分が訳した部分を披露、英文和訳の全体をまとめましょう。
 (←ジグソーグループでのワーク)
(5)ジグソーグループごとに、和訳を発表しましょう。
(6)全体で60分程度かかります(参加者の総数やグループ数にもよります)。

(イメージ写真)

3.特徴と注意すべき点

・学習者一人ひとりに責任感を持たせることができます。
・コミュニケーションをトレーニングできます。
・意見が違うことを許容する姿勢を育めます。
・学びを深める課題を作成することが必要です。
・再構成のため、時間配分に注意しましょう。
・人数の割り振りがうまく行くよう、注意しましょう。

4.事例

こちらをご覧ください → ジグソー法の事例 – 東京大学ファカルティ・ディベロップメント | 東大FD |

5.リンク・参考文献や書籍

こちらをご覧ください → ジグソー法に関する動画