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【開催報告】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー第3回「学びを促す評価(ルーブリック)」

先日終了しました下記のイベントにつき、当日の模様と、次回の予告について簡略ながらご報告します。

「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第3回「学びを促す評価(ルーブリック)」

日時:2018年6月3日(日)9時~16時、8月3日(土)14時~17時
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館93B教室
参加者数:34名(二日目は23名)
講師:栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター)
吉田塁(東京大学 教養学部)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター)

1.テーマ・目的
今回のテーマは、「学びを促す評価」でした。「学習者の学びを促すような評価をすることができる」という目的のもと、より具体的には、下記の到達目標を定めました。
①評価の意義を説明できる(事前課題に対応)
②ルーブリックの改善を通して、評価の際に注意すべき観点を説明できる(一日目の午前の内容に対応)
③学習者の学びを促すルーブリックを作成する(一日目の午後の内容に対応)
④ルーブリックを自分の現場で用い、よりよい活用に向けて改善する(二日目の内容に対応)

2.概要
今回は、一日目にルーブリックについて学びあい、ルーブリックの作成および改善を行い、現場の授業で実際に用いたうえで、二ヶ月後に設定された二日目にその実施報告と改善を検討するために再び集まるという「学習と作成―実践―実施報告と改善」という構成としました。参加者の方々が本講座で学んだことを着実にご自身の授業に活かすことを目指しました。

また、反転授業型の本講座では事前課題が設けられていました。当日は、事前学習の復習に続いて、サンプルのルーブリックを改善する演習や、自身の授業で用いるルーブリックを作成する演習を行ないました。

(1)事前学習
動画「インタラクティブ・ティーチング」および書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)の該当章(week6、6章)を視聴・読了してくることが参加者全員に課されました。また、希望者は、ルーブリックを作成・提出することができました。

(2)一日目:6月3日
【1】趣旨説明(9時~9時15分)
本日のプログラム全体の目的や構成、本イベントにおけるルールを確認した後、参加者同士の自己紹介を行ないました。

【2】事前学習の復習(9時15分~9時30分)
事前学習の復習についてグループワークを交えて行なうことで、知識の定着を図りました。ここでは、評価一般における意義や注意点を中心に改めて確認しました。

【3】ルーブリック改善演習(9時30分~11時45分)
サンプルとして配布されたルーブリックの優れている点と改善点とを指摘するグループワークを行ないました。事前課題とその復習で得た知識を実践できるようになることに、その狙いがありました。

参加者同士の学び合い(グループ発表)の様子

【4】ルーブリック作成演習(13時~15時30分)
午前の改善演習で学んだポイントを踏まえて、自身の授業で用いるルーブリックの作成を行ないました。個人での作成とグループでの意見交換を繰り返すことで、設定した目的・目標に沿ったルーブリックになっているかを確認しました。

グループでの意見交換の様子

【5】まとめ(15時30分~16時)
まとめでは、本日学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを、グループワークや質疑応答を通して、確認しました。

(3)二日目:8月3日
【1】趣旨説明(14時~14時10分)
二日目の目的や構成の確認を含め、プログラム全体の目的やルールを改めて確認しました。

【2】実践報告・グループワークでの改善(14時10分~16時40分)
まず、各人が一ヵ月の間で実践できた点、できなかった点やその理由、悩んでいる点について報告していただきました。その後、ルーブリックの更なる改善案についてグループワークを通して検討しました。

グループワークでの改善の様子

【3】まとめ(16時40分~17時)
まとめでは、二日間を通して学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを、グループワークや質疑応答を通して、改めて確認しました。

3.参加者の反応
大学・高専教職員14名、大学院生・PD7名、高校・中学校教職員7名、小学校教職員1名、専門学校等教職員3名、民間企業2名の計34名の方々にご参加いただくことができました。二日目については平日開催となったため、所属先のご都合で参加がかなわない方が少なからずいらっしゃったものの、23名の方々に引き続きご参加いただきました。満足度について5段階評価(際立って良かった、大変良かった、良かった、まあまあ、良くなかった)で尋ねたアンケートでは、70%の方が最高評価の「際立って良かった」、26%の方が次点の「大変良かった」、4%の方が「良かった」と回答されました。

また、一日目と二日目との間に二ヶ月を空け、設計、実践、報告の機会を設けたことについて5段階評価(大変効果が大きい、効果が大きい、わからない、あまり効果がない、全く効果がない)で尋ねたアンケートでは、61%の方が最高評価の「大変効果が大きい」、35%の方が次点の「効果が大きい」と回答されました(実践の機会がなかった4%の方が「わからない」)。ワークショップに二日間参加したことで今後の実践は変わりそうかについて、やはり5段階評価(大きく変わると思う、変わると思う、あまり変わらないと思う、全く変わらないと思う、わからない)で尋ねたアンケートでは、52%の方が最高評価の「大きく変わると思う」、48%の方が次点の「変わると思う」との回答でした。自由記述欄にいただいたコメントには、以下のようなものがありました。

「実践の機会があることによって、実体験を通じて記憶に残り、次のステップへと進みたいというモチベーションにもつながった」(大学教員)

「実践して二日目に報告をしなければならないため、忙しくても頑張ってやらなければとなる」(高校教員)

「様々な属性の参加者や講師からコメントをもらえたので、自分の立ち位置からばかり考えていた内容を客観的に捉えることができた」(大学教員)

今回は前回に続き二度目の二日制の試みでしたが、一定の高い評価をいただけたことに安堵しております。参加してくださった方々が実践を共有し続けられる場を設けていくとともに、更なる高評価を目指してアンケートで挙がった改善点(一日目と二日目の間の間隔をどの程度設けるかなど)を検討し、次回以降の企画・運営に活かしていきたいと考えています。

4.次回予告
次回は、11月11日(日)にシラバスをテーマとした一日完結の講座を予定しております。詳細が決まり次第、お知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。

参考情報
動画「インタラクティブ・ティーチング」 JREC-IN webサイト 東大FD webサイト

書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年) https://www.kawai-publishing.jp/book/?isbn=978-4-7772-1794-6(河合出版webサイト)

中村長史 (「インタラクティブ・ティーチング」担当・特任研究員、本講座総合司会)

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イベント

【開催】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第5回「模擬授業クリニック」(模擬授業から学ぶ参加者の募集)

開催報告記事は、こちら

*募集を終了いたしました。お申込みに改めて感謝申し上げます。

日本教育研究イノベーションセンターと東京大学大学総合教育研究センターでは、標題の講座を以下のとおり開催いたします。

「インタラクティブ・ティーチング」とは2014年11月から2016年8月までgaccoにて4期にわたり開講されていたオンライン講座です。本講座の動画は編集し直され、2017年5月より、東京大学FDのウェブサイトおよび国立研究開発法人 科学技術振興機構のJREC-IN Portal上で公開されております。また、動画の構成を再現しつつこれに加筆した書籍『インタラクティブ・ティーチング』を2017年2月に刊行しております。

この度、これらの動画と書籍を利用したブレンド学習型の講座を開催いたします。是非、ご参加・周りの方へのお声掛けをよろしくお願いいたします。詳細については、下記をご覧ください。

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「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー
第5回 「模擬授業クリニック」
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目的
クラスデザインやコースデザイン、評価、アクティブ・ラーニングの技法。これまでに学んできた知識やスキルを実践に活かし、他者からの多角的なフィードバックを得るには、模擬授業とその検討を行なうことが有効です。そこで、本講座第5回では「模擬授業クリニック」と題し、「学習者の学びを促す授業を実施できる」ことを目的に掲げます。

到達目標は下記のとおりです。
①「学習の科学」(モチベーションなど)について理解し授業設計に活用できる(事前学習に対応)
②他者の模擬授業を改善する作業を通して、授業実施の際に注意すべき観点を説明できる(当日に対応)
③自身の模擬授業を改善する作業を通して、よりよい実践に活かせる(当日に対応)
*③は模擬授業実施者(決定済)のみ
 
1.日時
2018年8月5日(日) 9時~17時
 
2.場所
東京大学 本郷キャンパス工学部2号館92B教室, 93B教室

3.対象
高等教育機関教員、大学院生、PD、初等中等教育機関教員等
(定員40名、先着順)

4.定員
最大54名(参加者)
6名(模擬授業実施者=決定済み)

5.参加要件・参加費
10,000円(大学院生およびPDは無料)
 
6.テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)
 
7.事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第3章「学習の科学」
・ 動画week3「学習の科学」視聴による学習 (動画は https://dev2.utokyofd.com/it/apply/ もしくはhttps://jrecin.jst.go.jp/seek/html/yomimono/interactive_teaching1/index.html(要登録)にて無料視聴可能)

8.当日のプログラム予定
9:00~ 9:15 趣旨説明
9:15~ 9:40 事前学習の復習
9:40~12:30 模擬授業の実施・検討(1回目)
*2グループに分かれて実施します
*1人6分間の模擬授業実施と30分間の検討を3人分行います
13:30~14:30  「模擬授業の改善」(模擬授業実施者)
模擬授業から学ぶセッション(参加者)
14:40~16:20 模擬授業の実施・検討(2回目)
*1回目に得たフィードバックを踏まえて再度模擬授業を実施し、 更なる改善のための検討を行ないます
16:30~16:55 まとめ
 
9.講師
栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター准教授)
吉田塁(東京大学 教養学部特任助教)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)
 
10.お申し込み
以下の申込フォームよりお申込ください。
https://goo.gl/forms/TyjtTeuLFuSUzYxo1

主催:日本教育研究イノベーションセンター、東京大学大学総合教育研究センター
協力:河合塾、KEIアドバンス

以 上

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本件に関する問合せ先
interactivet<at>tree.ep.u-tokyo.ac.jp (担当:中村長史)までお問い合わせください。
<at>を@に替えて、件名を「IT20180805」として、ご送信いただければ幸いです

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イベント

【開催】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第5回「模擬授業クリニック」

開催報告記事は、こちら

*模擬授業実施者については既に募集を終了しております。お申込みに改めて感謝申し上げます。

日本教育研究イノベーションセンターと東京大学大学総合教育研究センターでは、標題の講座を以下のとおり開催いたします。

「インタラクティブ・ティーチング」とは2014年11月から2016年8月までgaccoにて4期にわたり開講されていたオンライン講座です。本講座の動画は編集し直され、2017年5月より、東京大学FDのウェブサイトおよび国立研究開発法人 科学技術振興機構のJREC-IN Portal上で公開されております。また、動画の構成を再現しつつこれに加筆した書籍『インタラクティブ・ティーチング』を2017年2月に刊行しております。

この度、これらの動画と書籍を利用したブレンド学習型の講座を開催いたします。是非、ご参加・周りの方へのお声掛けをよろしくお願いいたします。詳細については、下記をご覧ください。

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「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー
第5回 「模擬授業クリニック」
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目的
クラスデザインやコースデザイン、評価、アクティブ・ラーニングの技法。これまでに学んできた知識やスキルを実践に活かし、他者からの多角的なフィードバックを得るには、模擬授業とその検討を行なうことが有効です。そこで、本講座第5回では「模擬授業クリニック」と題し、「学習者の学びを促す授業を実施できる」ことを目的に掲げます。

到達目標は下記のとおりです。
①「学習の科学」(モチベーションなど)について理解し授業設計に活用できる(事前学習に対応)
②他者の模擬授業を改善する作業を通して、授業実施の際に注意すべき観点を説明できる(当日に対応)
③自身の模擬授業を改善する作業を通して、よりよい実践に活かせる(当日に対応)
 
1.日時
2018年8月5日(日) 9時~17時
 
2.場所
東京大学 本郷キャンパス工学部2号館92B教室, 93B教室

3.対象
gaccoもしくはJREC-INの「インタラクティブ・ティーチング」修了証保持者

4.定員
8名(模擬授業を実施していただきます。応募者多数の場合は、専門科目や属性のバランスを考慮して選考をさせていただきます)
*今回の模擬授業実施者8名の確定後に参観者を募集する予定です。

5.参加要件・参加費
gaccoもしくはJREC-INの「インタラクティブ・ティーチング」修了証保持者
10,000円(大学院生およびPDは無料)
 
6.テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)
 
7.事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第3章「学習の科学」
・ 動画week3「学習の科学」視聴による学習 (動画は https://dev2.utokyofd.com/it/apply/ もしくはhttps://jrecin.jst.go.jp/seek/html/yomimono/interactive_teaching1/index.html(要登録)にて無料視聴可能)

8.当日のプログラム
9:00~9:10 趣旨説明
9:10~12:30 模擬授業の実施・検討(一回目)
*二グループに分かれて実施します
*一人6分間の模擬授業実施と30分間の検討を4人分繰り返します

13:30~14:30  模擬授業の改善(模擬授業実施者)
模擬授業から学ぶセッション(参観者)

14:40~16:20 模擬授業の実施・検討(二回目)
*一回目に得たフィードバックを踏まえて再度模擬授業を実施し、 更なる改善のための検討を行ないます。

16:30~16:55  まとめ
 
9.講師
栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター准教授)
吉田塁(東京大学 教養学部特任助教)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)
 
10.お申し込み
以下の申込フォームより7月13日(金)までにお申込ください。
https://goo.gl/forms/wuzph9FGNGStsYDe2
模擬授業実施者の発表は7月15日(日)を予定しております。

主催:日本教育研究イノベーションセンター、東京大学大学総合教育研究センター
協力:河合塾、KEIアドバンス

以 上

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本件に関する問合せ先
interactivet<at>tree.ep.u-tokyo.ac.jp (担当:中村長史)までお問い合わせください。
<at>を@に替えて、件名を「IT20180805」として、ご送信いただければ幸いです

カテゴリー
イベント

【開催】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第4回「アクティブ・ラーニングの技法」

開催報告記事は、こちら

お申込が定員を大きく上回りましたため、締め切らせていただきました。

多数のご応募に改めまして感謝申し上げます。

 

日本教育研究イノベーションセンターと東京大学大学総合教育研究センターでは、標題の講座を以下のとおり開催いたします。

「インタラクティブ・ティーチング」とは2014年11月から2016年8月までgaccoにて4期にわたり開講されていたオンライン講座です。本講座の動画は編集し直され、2017年5月より、東京大学FDのウェブサイトおよび国立研究開発法人 科学技術振興機構のJREC-IN Portal上で公開されております。また、動画の構成を再現しつつこれに加筆した書籍『インタラクティブ・ティーチング』を2017年2月に刊行しております。

この度、これらの動画と書籍を利用したブレンド学習型の講座を開催いたします。是非、ご参加・周りの方へのお声掛けをよろしくお願いいたします。詳細については、下記をご覧ください。

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「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー
第4回 「アクティブ・ラーニングの技法」
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目的
授業を設計・実施するにあたって、アクティブ・ラーニングをとりいれている/とりいれたいという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。その際、「学びを促す」ことができるような設計と実施が必要です。

そこで、本講座では「学習者の学びを促すアクティブ・ラーニング(AL)の方法を授業にとりいれられる」を目的に掲げます。
到達目標は下記のとおりです。
①ALの意義を説明できる(事前学習に対応)
②他者の授業におけるワークを改善する作業を通して、AL設計の際に注意すべき観点を説明できる(当日午前の演習に対応)
③学習者の学びを促すワークを設計できる(当日午後の演習に対応)

1.日時
2018年8月4日(土) 9時~16時

2.場所
東京大学 本郷キャンパス工学部2号館93B教室

3.対象
高等教育機関教員、大学院生、PD、初等中等教育機関教員等(定員50名、先着順)

4.参加要件・参加費
7,000円(大学院生およびPDは無料)

5.テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

6.事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第1章「アクティブ・ラーニングの基礎」、第2章「アクティブ・ラーニングの技法」
・ 動画week1「アクティブ・ラーニングについて知ろう」、week2「アクティブ・ラーニングの技法」視聴による学習
(動画は https://dev2.utokyofd.com/it/apply/ もしくはhttps://jrecin.jst.go.jp/seek/html/yomimono/interactive_teaching1/index.html(要登録)にて無料視聴可能)
・ ALの技法(シンク・ペア・シェア、ジグソー法、ポスターツアー、ピア・インストラクション)を用いたワーク設計

7.当日のプログラム
9:00~9:35  趣旨説明・事前学習の復習
9:35~10:00 「よい問い」の作り方
10:00~12:00  ALの技法を用いたワーク・改善演習
13:00~15:30  ALの技法を用いたワーク・作成演習
15:30~15:55  まとめ

8.講師
栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター准教授)
吉田塁(東京大学 教養教育高度化機構特任助教)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)

9.お申し込み
以下の申込フォームよりお申込ください。先着順で受け付けます。
https://goo.gl/forms/5K8CqTRx7GRjsBzl1
定員に達した以降はフォームがオープンの状態でもキャンセル待ちとなることがあります。

主催:日本教育研究イノベーションセンター、東京大学大学総合教育研究センター
協力:河合塾、KEIアドバンス

以 上

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本件に関する問合せ先
interactivet<at>tree.ep.u-tokyo.ac.jp (担当:中村長史)までお問い合わせください。
<at>を@に替えて、件名を「IT20180804」として、ご送信いただければ幸いです

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新着情報

【開催報告】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー第2回「90分授業のデザイン」

先日終了しました下記のイベントにつき、当日の模様と、次回の予告について簡略ながらご報告します。

「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第1回「90分授業のデザイン」

日時:2018年4月22日(日)9時~16時、6月2日(土)14時~17時
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館93B教室
参加者数:20名(定員20名)
参加費:1万円(大学院生・PDは無料)
講師:栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター)

1.テーマ・目的
今回のテーマは、「90分授業のデザイン」でした。「学習者の学びが深まるような授業をデザインすることができるようになる」という目的のもと、より具体的には、下記の到達目標を定めました。

①クラスデザインの意義を説明できるようになる(後述する事前課題に対応)
②クラスデザインシート(本講座で紹介している授業設計のフォーマット)を用いて授業を改善できるようになる(一日目の午前の内容に対応)、
③クラスデザインシートを用いて自身の授業をデザインすることができるようになる(一日目の午後の内容に対応)、
④クラスデザインシートを自分の現場で用い、よりよい活用に向けて改善する(二日目の内容に対応)

2.概要
今回は、初日に「90分授業のデザイン」について学びあい、現場で実際にデザインした授業を実施し、一ヶ月後にその実施報告と改善を検討するために再び集まるという構成としました。参加者の方々が本講座で学んだことを着実にご自身の授業に活かすことを目指しました。
また、反転授業型の本講座では事前課題が設けられていました。当日は、事前学習の復習に続いて、サンプルのクラスデザインシートを改善する演習や、自身の授業のクラスデザインシートを作成する演習を行ないました。

(1)事前学習
動画「インタラクティブ・ティーチング」および書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)の該当章(week4、4章)を視聴・読了してくることが参加者全員に課されました。また、希望者は、自分の授業のクラスデザインシートを作成・提出することができました。

(2)一日目:4月22日
【1】趣旨説明(9時~9時15分) 本日のプログラム全体の目的や構成、本イベントにおけるルールを確認した後、参加者同士の自己紹介を行ないました。
【2】事前学習の復習(9時15分~9時45分) 事前学習の復習についてグループワークを交えて行なうことで、知識の定着を図りました。ここでは、クラスデザイン一般における意義や注意点を中心に改めて確認しました。
【3】クラスデザインシート改善演習(9時45分~11時45分) サンプルとして配布されたクラスデザインシートの優れている点と改善点とを指摘するグループワークを行ないました。事前課題とその復習で得た知識を実践できるようになることに、その狙いがありました。


参加者同士の学び合い(グループ発表)の様子

【4】クラスデザインシート作成演習(13時~15時30分) 午前の改善演習で学んだポイントを踏まえて、自身の授業のクラスデザインシート作成を行ないました。個人での作成とペアでの意見交換を繰り返すことで、設定した目的・目標に沿った授業設計ができているかを確認しました。


ペアでの意見交換の様子

【5】まとめ(15時30分~16時) まとめでは、本日学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを、グループワークや質疑応答を通して、確認しました。

(3)二日目:6月2日
【1】趣旨説明(14時~14時10分)
二日目の目的や構成の確認を含め、プログラム全体の目的やルールを改めて確認しました。
【2】実践報告・グループワークでの改善(14時10分~16時30分)
まず、各人が一ヵ月の間で実践できた点、できなかった点やその理由、悩んでいる点について報告していただきました。その後、クラスデザインシートの更なる改善案についてグループワークを通して検討しました。


グループワークでの改善の様子

【3】まとめ(16時30分~16時55分)
まとめでは、二日間を通して学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを、グループワークや質疑応答を通して、改めて確認しました。

3.参加者の反応
大学・高専教員10名、大学院生・PD4名、高校・中学校教員2名、小学校教員1名、専門学校等教員3名の計20名の方々にご参加いただくことができました。満足度について5段階評価(際立って良かった、大変良かった、良かった、まあまあ、良くなかった)で尋ねたアンケートでは、57%の方が最高評価の「際立って良かった」、43%の方が次点の「大変良かった」と回答されました。

また、一日目と二日目との間に一ヵ月間を空け、設計、実践、報告の機会を設けたことについて5段階評価(大変効果が大きい、効果が大きい、わからない、あまり効果がない、全く効果がない)で尋ねたアンケートでは、64%の方が最高評価の「大変効果が大きい」、36%の方が次点の「効果が大きい」と回答されました。ワークショップに二日間参加したことで今後の実践は変わりそうかについて、やはり5段階評価(大きく変わると思う、変わると思う、あまり変わらないと思う、全く変わらないと思う、わからない)で尋ねたアンケートでは、50%の方が最高評価の「大きく変わると思う」、同じく50%の方が次点の「変わると思う」との回答でした。

今回は初の二日制の試みでしたが、一定の高い評価をいただけたことに安堵しております。参加してくださった方々が実践を共有し続けられる場を設けていくとともに、更なる高評価を目指してアンケートで挙がった改善点を次回以降の企画・運営に活かしていきたいと考えています。

4.次回予告
その次回以降ですが、既に6月3日(日)に評価(ルーブリック)をテーマに実施し、二日目を8月3日(金)に開催することが決定しております。また、8月4日(土)にアクティブ・ラーニングの技法、8月5日(日)に模擬授業をテーマとして、それぞれ一日完結の講座を開催する予定でおります。詳細が決まり次第、お知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。

参考情報
動画「インタラクティブ・ティーチング」
JREC-IN webサイト

東大FD webサイト
書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)
https://www.kawai-publishing.jp/book/?isbn=978-4-7772-1794-6(河合出版webサイト)

中村長史 (「インタラクティブ・ティーチング」担当・特任研究員、本講座総合司会)

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新着情報

【開催報告(『教育学術新聞』第2725号)】「インタラクティブ・ティーチング」フォーラム第1回「あらためて、シラバス」

2018年4月25日刊行の『教育学術新聞』第2725号に、「インタラクティブ・ティーチング」フォーラム 第1回「あらためて、シラバス」(3月4日開催)に関する当日の様子や企画の趣旨が掲載されました。編集部様のご厚意により、その記事を共有させていただけることになりましたので、この機会に、是非ご覧いただければ幸いです。

 

参考情報

動画「インタラクティブ・ティーチング」 JREC-IN webサイト 東大FD webサイト

書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年) https://www.kawai-publishing.jp/book/?isbn=978-4-7772-1794-6(河合出版webサイト)

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イベント

【開催】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第3回「学びを促す評価(ルーブリック)」

開催報告記事は、こちら

お申込が定員を大きく上回りましたため、締め切らせていただきました。

多数のご応募に改めまして感謝申し上げます。

 

日本教育研究イノベーションセンターと東京大学大学総合教育研究センターでは、標題の講座を以下のとおり開催いたします。

「インタラクティブ・ティーチング」とは2014年11月から2016年8月までgaccoにて4期にわたり開講されていたオンライン講座です。このオンライン講座の動画は編集し直され、2017年5月より、東京大学FDのウェブサイトおよび国立研究開発法人 科学技術振興機構のJREC-IN Portal上で公開されております。また、動画の構成を再現しつつこれに加筆した書籍『インタラクティブ・ティーチング』を2017年2月に刊行しております。

この度、これらの動画と書籍を利用したブレンド学習型の講座を開催いたします。
今回は、初日に「学びを促す評価(ルーブリック)」について学び、約2ヶ月後に実施報告および更なる改善を検討するために再び集まるという構成です。学んだことが着実にご自身の授業に活かされ、授業が変わることを目指します。是非、ご参加・周りの方へのお声掛けをよろしくお願いいたします。詳細については、下記をご覧ください。

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「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー
第3回 「学びを促す評価」(ルーブリック)
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目的
みなさんは、学生や生徒の学習の評価において、どのようなことに気をつけていらっしゃるでしょうか。評価と聞くと、学生・生徒の側はどうしても身構えますし、先生の側も公平性が保たれているかが不安になる場面があると思います。また、多くの答案や提出物を確認するうえで、効率性が気になるときもあるかもしれません。これらももちろん重要ですが、本来、評価とは「学習者の学びを促す」ためになされるものだと考えられます。では、どうすれば、評価によって学びを促すことができるのでしょうか。

そこで、本講座では「学習者の学びを促すような評価をすることができる」を目的に掲げます。ルーブリックを中心にとりあげます。
到達目標は下記のとおりです。
①評価の意義を説明できる
②ルーブリックの改善を通して、評価の際に注意すべき観点を説明できる
③学習者の学びを促すルーブリックを作成する
④ルーブリックを自分の現場で用い、よりよい活用に向けて改善する

1.日時
1日目 2018年6月3日(日) 9時~16時:ルーブリック改善・作成演習
2日目 2018年8月3日(金)14時~17時:実施報告・改善案検討

2.場所
東京大学 本郷キャンパス(詳細は追ってお知らせします)

3.対象
高等教育機関教員、大学院生、PD、初等中等教育機関教員等
(定員40名、先着順)

4.参加要件・参加費
・10,000円(大学院生およびPDは無料)
*6/3と8/3両日を合わせての参加費です。

5.テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

6.事前学習
『インタラクティブ・ティーチング』第6章「学びを促す評価」と動画week6「学びを促す評価」視聴による学習
(動画は https://dev2.utokyofd.com/it/apply/ もしくはhttps://jrecin.jst.go.jp/seek/html/yomimono/interactive_teaching1/index.html(要登録)にて無料視聴可能)

7.当日のプログラム
【6月3日(日)】
9:00~ 9:30 趣旨説明・事前学習の内容確認
9:30~11:30 ルーブリック改善演習
13:00~15:30 ルーブリック作成演習
15:30~16:00 まとめ

【8月3日(金)】
14:00~14:10 趣旨説明
14:10~16:40 実施報告・改善案検討
16:40~17:00 まとめ

8.講師
栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター准教授)
吉田塁(東京大学 教養教育高度化機構特任助教)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)

9.備考
*原則2日間の参加をお願いします。
*ルーブリックを実際に活用できうる授業を担当していることが望ましいです。
*8/4(土)9:00~16:00は、第4回としてアクティブ・ラーニング、8/5(日)9:00~16:00は、第5回として学習の科学(モチベーション)を予定しております。

10.お申し込み
以下の申込フォームよりお申込ください。先着順で受け付けます。
https://goo.gl/forms/SOw2EemYBefaoHjG2
定員に達した以降はフォームがオープンの状態でもキャンセル待ちとなることがあります。

主催:日本教育研究イノベーションセンター、東京大学大学総合教育研究センター
協力:河合塾、KEIアドバンス

以 上

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本件に関する問合せ先 interactivet<at>tree.ep.u-tokyo.ac.jp (担当:中村長史)までお問い合わせください。
<at>を@に替えて、件名を「IT20180603」として、ご送信いただければ幸いです
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【開催報告(動画公開)】「インタラクティブ・ティーチング」Bigリアルセッション第2回「ルーブリックを極める」

2017年8月20日(日)に開催しました「インタラクティブ・ティーチング」Bigリアルセッション 第2回「ルーブリックを極める」の動画が公開されました。
東大TVのwebサイト
もしくは
Youtubeチャンネル
にて、セッションごとに視聴できます。

もうすぐ新学期ですが、ルーブリックをはじめ「学びを促す評価」について、改めて考えていただく機会になれば幸いです。
それとともに、参加者の皆様には、半年前の研修を踏まえて取り組んでみようと考えていたことを今一度思い出していただき、新年度に向けた決意を新たにしていただければと思います。
今後「インタラクティブ・ティーチング」のイベントに参加しようと考えている方々には、当日の雰囲気をつかんでいただければと思っております。

東大TVの皆様、当日の撮影から公開に至るまで本当にありがとうございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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【開催報告】「インタラクティブ・ティーチング」フォーラム 第1回「あらためて、シラバス」

さる3月4日(日)「インタラクティブ・ティーチング」フォーラム 第1回「あらためて、シラバス」を開催いたしました。当日の模様について簡略ながらご報告します。なお、より詳細な点については、後日報告書を公開する予定でおります。また、東大TVにおいて、当日の模様が動画で公開される予定です。

日時:2018年3月4日(日)10時~18時
場所:東京大学駒場キャンパス 900番教室ほか
参加者数:143名
参加費:3000円(大学院生・PDは無料)
講師:栗田佳代子(東京大学)、佐藤浩章(大阪大学)、吉田塁(東京大学)、中村長史(東京大学、総合司会)
参加者セッション担当:関戸大(仙台高専)、飯盛聡士(広島城北中高)、小椋賢治(石川県立大学)、伴野崇生(慶應義塾大学)、近藤猛(名古屋大学)、仲本早紀(大阪大学)、大川宝香(神屋小学校)、工藤千恵子(常盤高校)

1.テーマ・目的
今回のテーマは、「シラバス」でした。「学習者の学びを促し、教員にとってコースデザインのツールとなるシラバスを作成・活用することができる」という目的のもと、140名の参加を得ました。

2.概要
反転授業型の本イベントでは事前課題が設けられていました。当日は、事前学習の内容を踏まえて、シラバス一般の意義や注意点(総論)を確認し、参加者各自の文脈における意義や注意点(各論)にまで考えを深めました。

(1)事前学習
動画「インタラクティブ・ティーチング」および書籍『インタラクティブ・ティーチング』 (河合出版、2017年)の該当章(week5、5章)を視聴・読了してくることが参加者全員に課されました。

(2)当日
【1】趣旨説明(10時~10時15分)
本日のプログラム全体の目的や構成、本イベントにおけるルールを確認した後、参加者同士の自己紹介を行ないました。

【2】セッション1「あらためて、シラバス」(10時15分~11時)
事前に募集したシラバスの作成・活用に関するご質問について、講師や他の参加者が意見交換する形で進めました。具体的には、①「看護実習では患者さんの状況次第の面もあり、あらかじめシラバスに詳細に記載することが難しい」、②「シラバスを詠む習慣を学生にどうつけてもらえればよいか」、③「他の先生のシラバスがよくない場合、どこから助言するべきか」、④「高等教育におけるシラバスを初等中等教育にどこまで使えるか」、⑤「米国や日本以外のシラバス事情はどこで知ることができるか」といったように、シラバスの作成・活用からファカルティ・ディベロップメントに至るまで多様な観点から議論がなされました。

【3】セッション2「テキストシラバス改善演習」(11時~12時)
ご自身のテキストシラバスをお持ちいただき、グループワークを通して意見交換を行ないました。これを通して、学習者の学びを促し、教員自身にとってコースデザインのツールとなるようなシラバスを作成するために必要なポイントを把握するよう努めました。

【4】セッション3「グラフィックシラバス作成演習」(13時30分~15時)
ご自身の授業のグラフィックシラバスを実際に作成してみました。グラフィックシラバスとは、15回などにわたる各回のトピックなどの関係性をフローチャートなどで表し、授業の構造を可視化するものです。これにより、授業で学んでもらいたい知の構造を教員自身がより意識的に把握し、明確に伝える授業構成をできることを目指しました。

参加者同士の意見交換の様子

【5】セッション4 分科会(15時20分~16時50分)
事務局企画のセッションAとこれまでの「インタラクティブ・ティーチング」のイベント参加者有志が企画した3セッション(B~D)を設けました。

①セッション4A「大教室でもアクティブラーニングを実現させよう」
大教室での授業においてアクティブラーニングを導入する際に気をつけるべき点等の実践的な方法を共有することを目指しました。

②セッション4B「受講者を惹き付ける問いを作ろう〜ジグソー法・ピアインストラクション〜」
ジグソー法、ピアインストラクションを実施する際の「受講者を惹きつける問い」を作れるようになることを目指しました。

③セッション4C「理解者を増やそう・職場に広めよう~『現場』への展開~」
自らの「インタラクティブ・ティーチング」実践について、職場や周囲の人々からの理解を得たり、必要に応じて周囲の人々をまきこみながら、「インタラクティブ・ティーチング」を同僚や周囲の人々に広めたりすることができるようになることを目指しました。

④セッション4D 「模擬授業から授業を磨こう〜『アクティブに味わう短歌』を題材に〜」
アクティブラーニングを導入した模擬授業を検討することで、自身の授業に導入する際のポイントを把握することを目指しました。

【5】まとめ(17時10分~18時) まとめでは、本日学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを、グループワークや質疑応答を通して、確認しました。

参加者と講師の意見交換の様子

3.参加者の反応
様々な大学・高校・中学校・小学校・企業から、計143名の方々にご参加いただくことができました。満足度について5段階評価(際立って良かった、大変良かった、良かった、まあまあ、良くなかった)で尋ねたアンケートでは、37.7%の方が最高評価の「際立って良かった」、54.7%の方が次点の「大変良かった」、7.6%の方が「良かった」と回答されました。今回より100名を超えるイベントとしては初めて参加費をいただくことにしましたが、一定の評価をいただけて安堵しております。更なる高評価を目指して、アンケートで挙がった改善点を次回以降の企画・運営に活かしていく所存です。

中村長史 (「インタラクティブ・ティーチング」担当・特任研究員、本イベント・総合司会)