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「インタラクティブ・ティーチング」動画をFisdomで公開

東京大学大学総合教育研究センターと日本教育研究イノベーションセンターは、オンライン講座「インタラクティブ・ティーチング」を Fisdom でも公開いたしました。

Fisdomは、講義をパソコン・スマートフォンからオンラインで受講できるJMOOC公認プラットフォームであり、富士通株式会社により運営されています。
このプラットフォームに、この度「インタラクティブ・ティーチング」が加わることとなりました。

この機会に、是非、動画を視聴していただければ幸いです。
内容の詳細につきましては、Fisdom 「インタラクティブ・ティーチング」をご覧いただければ幸いです。

「インタラクティブ・ティーチング」がより多くの方の元に届くことを願っております。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。

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【開催報告】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー第7回「模擬授業クリニック」

先日終了しました下記のイベントにつき、当日の模様と、次回の予告について簡略ながらご報告します。

「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第7回「模擬授業クリニック」

日時:2018年3月2日(土)13時~18時、3日(日)10時~17時
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館93B教室、92B教室
参加者数:32名(うち模擬授業実施者5名)

講師:栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター)
吉田塁(東京大学 教養学部)
関戸大(仙台高専/東京大学 大学総合教育研究センター)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター)

1.テーマ・目的
今回のテーマは、「模擬授業」でした。「学習者の学びを促す授業を実施できる」という目的のもと、より具体的には、下記の到達目標を定めました。
①「学習の科学」(モチベーションなど)について理解し授業設計に活用できる(事前学習に対応)
②他者の模擬授業を改善する作業を通して、授業実施の際に注意すべき観点を説明できる(当日に対応)
③自身の模擬授業を改善する作業を通して、よりよい実践に活かせる(当日に対応) *③は模擬授業実施者のみ

2.概要
反転授業型の本講座では事前学習の機会が設けられていました。当日は、事前学習を踏まえて、模擬授業の実施・検討を行ないました。
(1)事前学習
動画「インタラクティブ・ティーチング」および書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)の「学習の科学」に関する部分(week3、3章)を視聴・読了してくることが参加者全員に課されました。学びを促す授業を実施するうえで、モチベーションの喚起等に関する理論が重要となるためです。また、模擬授業実施者には、授業案や当日の資料の事前提出が求められました。

(2)当日
<1日目>
【1】趣旨説明(13時~13時15分)
本日のプログラム全体の目的や構成、本イベントにおけるルールを確認した後、参加者同士の自己紹介を行ないました。今回の参加者は、模擬授業の実施者5名と模擬授業を受ける立場の参観者26名で構成されています。

【2】模擬授業の実施・検討1回目(13時15分~16時15分)
まず、模擬授業を実施・検討する意義について確認した後、お一人目の模擬授業を行ないました。その後、2つの教室に分かれ、引き続き模擬授業を行ないました。ここでは、一人10分間の模擬授業後、それぞれ40分間の意見交換の時間を設け、優れている点と改善点・改善案をグループごとおよび全体で検討しました。

模擬授業の様子

【3】模擬授業の改善[実施者]/模擬授業から学べること[参観者](16時35分~17時45分)
2つの教室に分かれて実施しました。
実施者は、1回目の実施の際に得たフィードバックを踏まえて、各人の授業の改善に取り組みました。
一方、参観者は、1回目の模擬授業で検討した学んだことについて、「デザイン・コンテンツ」に関することと「デリバリー(伝え方)」に関することに分けてグループごとに共有したうえで、ポスターツアーによって全体で共有しました。それぞれの模擬授業の検討から学んだ具体的な事柄を参観者各人の授業改善に活かせるように一般化(メタ化)することが狙いでした。

<2日目>
【4】模擬授業の実施・検討2回目(10時~15時10分)
1回目の実施の際のフィードバックを踏まえて改善された授業を、今度は5名全員が同じ教室で実施しました。ここでは、10分間の模擬授業後、それぞれ20分間の意見交換の時間を設け、優れている点や改善された点、なお残る改善点や改善案について意見交換しました。当該授業を初めて聴く方と二回目の方の双方の視点から検討を行なうことに、その狙いがありました。

【5】FDとしての模擬授業(15時10分~16時20分)
模擬授業をFDプログラムとして意義あるものにするために、運営者や模擬授業実施者、参観者にとって、どのような準備・心掛けが重要かをグループワークを通して考えました。各人の所属する教育現場で模擬授業を実施していただく際にできる工夫を検討していただくこと、また本講座における模擬授業を改善していくに際してのご提案をいただくことが狙いでした。

【6】まとめ(16時30分~17時)
まとめでは、本日学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを、グループワークや質疑応答を通して、確認しました。

参加者同士の学び合い(FDとしての模擬授業)の様子

3.参加者の反応
参加者32名の構成は、大学・高専教職員12名、大学院生・PD12名、高校・中学校教職員4名、小学校教職員1名、専門学校等教職員2名、企業1名でした。満足度について5段階評価(際立って良かった、大変良かった、良かった、まあまあ、良くなかった)で尋ねたアンケートでは、44%の方が最高評価の「際立って良かった」、52%の方が次点の「大変良かった」、4%の方が「良かった」と回答されました。
本講座に参加したことで今後の実践は変わりそうかについて、やはり5段階評価(大きく変わると思う、変わると思う、あまり変わらないと思う、全く変わらないと思う、わからない)で尋ねたアンケートでは、25%の方が最高評価の「大きく変わると思う」、67%の方が次点の「変わると思う」、8%の方が「あまり変わらないと思う」との回答でした。

自由記述欄にいただいたコメントには、以下のようなものがありました。

  • 「1回目の模擬授業→改善→2回目の模擬授業という構成で深い学びがあった」(模擬授業実施者)
  • 「2日目の案が目立って良くなっていた人がいて、教案を改善する具体例が見られた」(模擬授業参観者)
  • 「授業改善への具体的なヒントを沢山得ることができました……今日帰ったら早速次年度の授業資料を作り直します」(模擬授業参観者)

4.次回予告
来年度については、より体系的なプログラムをご用意する予定でおります。詳細が決まり次第、お知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。

参考情報
動画「インタラクティブ・ティーチング」 JREC-IN webサイト 東大FD webサイト
書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)
https://www.kawai-publishing.jp/book/?isbn=978-4-7772-1794-6(河合出版webサイト)

中村長史 (「インタラクティブ・ティーチング」担当・特任研究員、本講座総合司会)

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第9回図書館ミニレクチャの映像公開

昨年度開催された第9回図書館ミニレクチャの映像が公開されました。

http://todai.tv/contents-list/2017FY/mini-lecture9

 

図書館ミニレクチャは東大FFP修了生による簡単なレクチャの企画で、双方向的な授業形態を試すためのトレーニングの場でもあります。
これまでに形を変えながら通算11回開催しており、次回は第12回の開催を見込んでいます。
次回開催予定についても、決まり次第告知をいたしますので、今後とも図書館ミニレクチャ、および東大FFPをよろしくお願いいたします。

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イベント

【開催】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第7回「模擬授業クリニック」

開催報告記事は、こちら

*募集を終了いたしました。お申込みに改めて感謝申し上げます。

 

日本教育研究イノベーションセンターと東京大学大学総合教育研究センターでは、標題の講座を以下のとおり開催いたします。
「インタラクティブ・ティーチング」とは2014年11月から2016年8月までgaccoにて4期にわたり開講されていたオンライン講座です。本講座の動画は編集し直され、2017年5月より、東京大学FDのウェブサイトおよび国立研究開発法人 科学技術振興機構のJREC-IN Portal上で公開されております。また、動画の構成を再現しつつこれに加筆した書籍『インタラクティブ・ティーチング』を2017年2月に刊行しております。
この度、これらの動画と書籍を利用したブレンド学習型の講座を2日間連続で開催いたします。是非、ご参加・周りの方へのお声掛けをよろしくお願いいたします。詳細については、下記をご覧ください。

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「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー
第7回 「模擬授業クリニック」
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目的
クラスデザインやコースデザイン、評価、アクティブ・ラーニングの技法。これまでに学んできた知識やスキルを実践に活かし、他者からの多角的なフィードバックを得るには、模擬授業とその検討を行なうことが有効です。そこで、本講座第7回では「模擬授業クリニック」と題し、「学習者の学びを促す授業を実施できる」ことを目的に掲げます。

到達目標は下記のとおりです。
①「学習の科学」(モチベーションなど)について理解し授業設計に活用できる(事前学習に対応)
②他者の模擬授業を改善する作業を通して、授業実施の際に注意すべき観点を説明できる(当日に対応)
③自身の模擬授業を改善する作業を通して、よりよい実践に活かせる(当日に対応)
*③は模擬授業実施者のみ

1.日時
2019年3月2日(土)13時~18時
3日(日)10時~17時

2.場所
東京大学 本郷キャンパス工学部2号館92B教室, 93B教室

3.対象
【模擬授業実施者(模擬授業を実施していただく方)】
gaccoもしくはJREC-INの「インタラクティブ・ティーチング」の修了証・修了通知保持者、東大FFPの履修証保持者(3月のアカデミー当日時点で保有していること)
*現在修了証・履修証等をお持ちでないかたは、JREC-IN Portal(https://jrecin.jst.go.jp/seek/html/yomimono/interactive_teaching1/index.html)に登録して学習し、修了通知を得ることが可能です。

【模擬授業非実施者(模擬授業を受講しフィードバックをする方)】
高等教育機関教職員、大学院生、PD、初等中等教育機関教職員等

4.定員
【模擬授業実施者】
最大で6名
【参観者(模擬授業非実施者)】
最大で50名
(いずれも先着順。人数に達した時点で申し込みを締め切ります)

5.参加費
10,000円(大学院生およびPDは無料)

6.テキスト
栗田佳代子、日本教育研究イノベーションセンター編著『インタラクティブ・ティーチング ―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版、2017年)

7.事前学習 ・事前課題
・ 『インタラクティブ・ティーチング』第3章「学習の科学」
・ 動画week3「学習の科学」視聴による学習
(動画は https://dev2.utokyofd.com/it/apply/ もしくはhttps://jrecin.jst.go.jp/seek/html/yomimono/interactive_teaching1/index.html(要登録)にて無料視聴可能)

8.当日のプログラム(予定)
【3/2(土)】
13:00~13:10 趣旨説明・自己紹介
13:10~13:35 模擬授業に関する説明
13:35~16:35 模擬授業の実施・検討(1回目)
*2グループに分かれて実施します
*1人10分間の模擬授業実施と約30分間の検討を3人分繰り返します
16:35~17:35 改善方針をたてる(実施者)、参観者セッション(参観者)
17:35~18:00 まとめ

【3/3(日)】
10:00~10:10 趣旨説明
10:10~12:20 模擬授業の実施・検討前半(2回目)
*1回目に得たフィードバックを踏まえて再度模擬授業を実施し、
更なる改善のための検討を行ないます。
*全員同じ教室で実施します。
*一人10分間の模擬授業実施と約20分間の検討を繰り返します
(昼食休憩)
13:20~15:30 模擬授業の実施・検討後半(2回目)
15:40~16:30 改善方針に関するセッション
16:30~16:50 全体共有
16:50~17:00 まとめ

9.講師
栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター准教授)
吉田塁(東京大学 教養学部特任助教)
関戸大(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)

10.お申し込み
以下の申込フォームよりお申込ください。
・ 模擬授業実施者:https://goo.gl/forms/e68GL69Dn83FwkUF2
・ 模擬授業参観者:https://goo.gl/forms/4Fp0yA1bQzA47H5G3

主催:日本教育研究イノベーションセンター、東京大学大学総合教育研究センター
協力:河合塾、KEIアドバンス
以 上

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本件に関する問合せ先
interactivet★tree.ep.u-tokyo.ac.jp (担当:中村長史)までお問い合わせください。
★を@に替えて、件名を「IT20190302」として、ご送信いただければ幸いです。

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【開催報告】「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー第6回「コースデザイン(シラバス)」

先日終了しました下記のイベントにつき、当日の模様と、次回の予告について簡略ながらご報告します。

「インタラクティブ・ティーチング」アカデミー 第6回「コースデザイン(シラバス)」

日時:2018年11月11日(日)10時~17時
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館93B教室
参加者数:21名
講師:栗田佳代子(東京大学 大学総合教育研究センター)
吉田塁(東京大学 教養学部)
中村長史(東京大学 大学総合教育研究センター)

1.テーマ・目的
今回のテーマは、「コースデザイン(シラバス)」でした。「シラバスを学習者の学びを促す授業をデザインするツールとしてとらえなおし、実際に作成できる」という目的のもと、より具体的には、下記の到達目標を定めました。
①授業のコースデザインとシラバスの意義を他人に説明できる(事前学習に対応)
②自分の授業のグラフィックシラバスを作成できる(当日午前の演習に対応)
③持参したシラバスを学習者の学びを促すシラバスとして改善できる(当日午後の演習に対応)

2.概要
反転授業型の本講座では事前課題が設けられていました。当日は、事前学習の復習に続いて、自身の授業のグラフィックシラバスを作成する演習や、テキストシラバスを改善する演習を行ないました。

(1)事前学習
動画「インタラクティブ・ティーチング」および書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)の該当章(week5、5章)を視聴・読了してくることと、自身の授業のテキストシラバスを提出することが参加者全員に課されました。

(2)当日
【1】趣旨説明(10時~10時15分)
本日のプログラム全体の目的や構成、本イベントにおけるルールを確認した後、参加者同士の自己紹介を行ないました。

【2】事前学習の復習(10時15分~10時30分)
事前学習の復習についてグループワークを交えて行なうことで、知識の定着を図りました。ここでは、シラバスの役割について改めて確認しました。

【3】グラフィックシラバス作成演習(10時30分~12時30分)
自身の授業のグラフィックシラバスを作成するワークを行ないました。学習者の学びを促すようなコースデザインができているかをグラフィックシラバスによって可視化し、よりよいコースデザインを練る点に、その狙いがありました。

参加者同士の学び合いの様子

【4】テキストシラバス改善演習(13時30分~15時30分)
午前の演習で学んだポイントおよび「シラバス・ルーブリック」(授業が学習中心にデザインされているかを定量的・定性的に評価するために、バージニア工科大学で開発されたもの)を踏まえて、自身の授業のテキストシラバスを改善するワークを行ないました。個人での改善とグループでの意見交換を繰り返すことで、コースデザインのみならず細部まで含めて学習者の学びを促すようなシラバスとなっているかを確認しました。

【5】改善(15時45分~16時)
午前や午後の演習で気づいた改善点・改善案を記憶が鮮明なうちにその場で反映させました。

【6】まとめ(16時~16時30分)
まとめでは、本日学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを、グループワークや質疑応答を通して、確認しました。

3.参加者の反応
大学・高専教職員11名、大学院生・PD4名、高校・中学校教職員2名、小学校教職員1名、専門学校等教職員3名の計21名の方々にご参加いただくことができました。満足度について5段階評価(際立って良かった、大変良かった、良かった、まあまあ、良くなかった)で尋ねたアンケートでは、55%の方が最高評価の「際立って良かった」、40%の方が次点の「大変良かった」、5%の方が「良かった」と回答されました。本講座に参加したことで今後の実践は変わりそうかについて、やはり5段階評価(大きく変わると思う、変わると思う、あまり変わらないと思う、全く変わらないと思う、わからない)で尋ねたアンケートでは、39%の方が最高評価の「大きく変わると思う」、61%の方が次点の「変わると思う」との回答でした。

自由記述欄にいただいたコメントには、以下のようなものがありました。
「これまでは義務的に書いていた面もあったが、シラバスを見直すことで授業改善が図れるということに気づいた」(大学教員)
「ふだん相談相手がいなかったので、講師との質疑応答やグループワークでコメントをもらえたのはありがたかった」(大学教員)
「シラバスづくりのポイントを知ることができた。それは自分のため、また生徒のためであると感じた」(高校教員)

過去の回と同様に一定の評価をいただけたことに安堵しております。これからも参加してくださった方々が実践を共有し続けられる場を設けていくとともに、更なる高評価を目指してアンケートで挙がった改善点を検討し、次回以降の企画・運営に活かしていきたいと考えています。

4.次回予告
その次回以降ですが、3月2日(土)と3日(日)に模擬授業をテーマとした二日間連続の講座を予定しております。詳細が決まり次第、お知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。

参考情報
動画「インタラクティブ・ティーチング」 JREC-IN webサイト  東大FD webサイト
書籍『インタラクティブ・ティーチング』(河合出版、2017年)
https://www.kawai-publishing.jp/book/?isbn=978-4-7772-1794-6(河合出版webサイト)

中村長史
(「インタラクティブ・ティーチング」担当・特任研究員、本講座総合司会)

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【関戸のFFP日誌 vol.4】DAY4「それは本当に評価しないといけないこと?」

Day 4「評価」
・前回の復習
・目的・目標の提示
・評価の意義
・評価の基礎知識(総括的評価と形成的評価)
・ルーブリック(ルーブリックの作成演習)
・振り返り

一般に評価といって想起されるイメージは、学生にとっては合否を決めるための「最後の審判」であり、教員にとっては面倒なペーパーワークであったりします。このイメージを学習者にとっては学びを支援する「伴走者」「羅針盤」、教員にとっては学習者の理解を確認しながら授業を改善するための「教育活動の支援のツール」というイメージに変えて欲しいという講師のメッセージから今回の授業は始まりました。

評価には総括的評価と形成的評価があります。期末試験のように学習終了後に成績評価のために使うのが総括的評価、学習中に学習活動を支援する目的で行うのが形成的評価です。形成的評価は馴染みのある言葉でフィードバックと言い換えても良いかも知れません。総括的評価だけですと、評価がゴールになってしまい、学習者にとっては試験一発勝負、試験が終われば後は学んだことを忘れていくだけになってしまいます。こうならないよう「評価がスタート」になり、学習者が学び続けるために必要なのが形成的評価です。

授業後半は、形成的評価のツールであるルーブリックをグループで作成しました。多くのグループから「この課題でこの観点は評価するべきこと?」「なんだか形式的になり過ぎて、本来評価したいことが評価できなくなっていない?」などという声が聞こえてきて「どんな学びを促したくて評価をしているのか?」を教員が問い直す教育改善のツールとしてのルーブリックの役割が受講者に伝わっているのを感じました。

「学びを促す」という目線で評価を見直すと、それがルーブリックであれ試験であれ「それは本当に評価しないといけないことか?」という問いに向き合わないといけません。「これが絶対正しい」「これで完璧」という評価も授業も無いからこそ、終わることのない改善を続けて行く、教育改善とは、講師の言葉を借りると「サグラダ・ファミリアを作り続ける」ようなもののようです。

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開催報告「第11回図書館ミニレクチャ」

2018年11月8日に第11回図書館ミニレクチャを開催しました。

今回からは会場を総合図書館のライブラリープラザに移して開催いたしました。
内容は第10回同様に、東大FFP受講生(11期)が授業内で実施した「模擬授業」の発表を行いました。
模擬授業に関する詳細や、前回の開催の様子はこちらをご覧ください。

当日は、大学院生や学内教職員の方々のほか、他大学の教職員の方などを含む17名(発表者を含む)の方々にご参加いただきました。
「東大FFPに対して興味を持ったか」という5点満点の質問では4点以上がおよそ75%、ミニレクチャ・プログラムの満足度を10点満点で聞いた質問では9点以上が約70%近くと、高評価をいただいております。

図書館ミニレクチャは今後とも継続して開催予定ですので、次回開催の際には改めてウェブサイトで告知をいたします。

最後に、この場を借りて、ご協力をいただいた東京大学図書館のスタッフに心より感謝を申し上げます。

 

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*当日の動画:こちらをご覧ください → 東大院生によるミニレクチャプログラム 第11回 | UTokyo TV (todai.tv)

 

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【関戸のFFP日誌 vol.3】DAY3「逆向き設計で学びやすいコースをデザインする」

Day 3「シラバス~学びに寄与するシラバスとコースデザイン~」
・前回の復習
・目的・目標の提示
・シラバスとは
・シラバスの目的と目標の設定演習
・コースデザイン(グラフィックシラバスの作成演習)
・学習を促すシラバスへの改善演習
・振り返り

今回の授業は、学生の学びを促すシラバスとコースデザインについてです。

授業の冒頭で前回の復習をペアワークで行いました。やり方は、前回のキーワード7つについて初学者(この授業を受けていない同級生)でも分かるようにペアで交互に説明するという方法で、受講者のウォームアップとしても知識の定着としても効果的なので早速自分の授業に取り入れたいなと思いました。

シラバスは学生にとっては授業選択に使うだけではなく学習を促すものであり、教員にとってはコース(FFPでは一回一回の授業を「クラス」、連続した授業全体を「コース」と定義しています)をデザインするための有効なツールです。

まず目的と目標を設定し、目標が達成されたことをどのような方法で確認するか、すなわち評価方法を定めて、授業内容や方法を決めて行きます。学びを促せない授業は、授業内容と方法が先に決まっていて後付けで目的と目標、評価方法設定していることが多いようです。これとは逆に、目的と目標をしっかりと設定し、それを学生が達成するためには、何をどんな方法で学ばないといけないかと精査しながらデザインするためBackward Designと呼びます。
楽しそうにコースデザインしていた受講者の「本当はこういうのが受けたかったと思うコースをデザインすれば良いんですね」というコメントがBackward Designの本質を突いているなと感じました。

コースデザインのコツは教える側(専門家)が無意識にできているが故に「なんで学生はこんなことができないんだろう」と思ってしまいがちな部分(専門家の盲点)を意識し、学生が学びやすくなるように「足場かけ」をしてあげることと同時に、コースの中で学生が自立した学習者になるために徐々にその足場を外してあげることだそうです。3回目となる今回の授業で、授業の時間の半分以上を受講者の活動に当てつつ、学びを受講者に委ねるという足場外しを講師が実践しているのが印象的でした。

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イベント

【開催】SciCom Training 実施のお知らせ

See English version below.

本学広報戦略本部にお勤めのサイエンス・コミュニケーターCaitlin Devor氏が主宰される科学コミュニケーションのためのスキルトレーニング講習会について告知を頂きましたので、転載させていただきます。

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(概要)

ゼミや研究室のメンバー以外の⼈たちにあなたの研究をどう説明しますか?研究を理解し⽀援してもらえるように話せていますか? 研究成果を広く知ってもらいましょう!
以下の研修(全6回)にて、サイエンスコミュニケーションの基本スキルを学ぶことができます。英語で研究を紹介するどんな場⾯においても役⽴ちます。

• 研修は無料です!
• すべての回に参加、もしくは興味のある回だけ参加することもできます。
• 国際シンポジウムなどで⾃信を持って話せるようになります。
• ⾮専⾨家に対して簡潔かつ効果的に⾃分の研究を伝えることができるようになります。
• ⾃分の研究について考え直すヒントが得られるかもしれません。

東⼤の学⽣・⼤学院⽣・研究者20名まで。定員を超えた場合は、博⼠課程在籍の⼤学院
⽣を優先します。

参加登録はこちらから: http://bit.ly/2xdnsB3

以下の⽇程の15:00 – 16:30に⾏います。(13:00 – 16:40の間は教室にいますので質問・相談
がある⽅はお気軽にどうぞ!)

(会場・日程)

本郷:Go Global 多⽬的教室1
2019/07/18 (⽊) Elevator Pitch
2019/09/12 (⽊) Analogies
2019/10/10 (⽊) Visuals
2019/11/07 (⽊) Audience awareness
2019/11/28 (⽊) Flash Talks
2019/12/12 (⽊) Presentation Skills

柏: ⼤気海洋研究所講義室1(216号室)
2019/07/23 (⽕) Elevator Pitch
2019/09/24 (⽕) Analogies
2019/10/15 (⽕) Visuals
2019/10/29 (⽕) Audience awareness
2019/11/26 (⽕) Flash Talks
2019/12/10 (⽕) Presentation Skills

トレーナー
広報戦略本部特任専⾨員Caitlin Devor
caitlin.devor [at] mail.u-tokyo.ac.jp

広報戦略本部広報戦略企画室
events.adm [at] gs.mail.u-tokyo.ac.jp

 

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How do you talk about your research outside your lab or seminar group? Is your research winning friends and influencing people? Don’t let your next paper be a wallflower!
These six sessions cover essential science communication skills for researchers. Practice a variety of techniques in English useful any time you speak about your work.

• The training is free!
• Come to one or all of the sessions!
• Increase your confidence at international conferences or overseas trips.
• Describe your work to non-experts more effectively with multiple audiences.
• Reframe or refresh your thinking about your own work.

20 places for UTokyo students/researchers. Preference to PhD students and above if overbooked.

Register online: http://bit.ly/2xdnsB3

Classes 15:00 to 16:30. (Room reserved 13:00 to 16:40, so drop in if you have questions!)

Hongo: Go Global Classroom 1
2019/07/18 (Thu) Elevator Pitch
2019/09/12 (Thu) Analogies
2019/10/10 (Thu) Visuals
2019/11/07 (Thu) Audience awareness
2019/11/28 (Thu) Flash Talks
2019/12/12 (Thu) Presentation Skills

Kashiwa: AORI Lecture Room 1 (Room 216)
2019/07/23 (Tue) Elevator Pitch
2019/09/24 (Tue) Analogies
2019/10/15 (Tue) Visuals
2019/10/29 (Tue) Audience awareness
2019/11/26 (Tue) Flash Talks
2019/12/10 (Tue) Presentation Skills

Trainer
Caitlin Devor, Project Senior Specialist, Division for Strategic Public Relations

caitlin.devor [at] mail.u-tokyo.ac.jp

Enquiries
Division for Strategic Public Relations, Strategic Public Relations Planning Office

events.adm [at] gs.mail.u-tokyo.ac.jp